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なぜボクサーは過酷な減量をするのか?ハングリー精神の裏に隠された秘密に迫る

投稿日:2016年7月27日 更新日:

 

ボクシングと聞いて思い浮かぶの事の一つに過酷な減量があります。

食事を制限し、水分をも断つ。

なぜボクサーはそこまでして減量を強いる必要があるのでしょうか。

ボクサーの減量の秘密を教えます。

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なぜボクサーは減量するの?

 

ボクシングをしない人は過酷な減量をする意味が分からないと言います。

なぜ、そこまでして体重を落とすのか。

そこにはパワーの問題がある。

ボクシングは階級制のスポーツです。

なぜ、階級制になっているかというと体格によるハンデを無くすためです。

ボクシングの階級

以下の表はプロボクシングの階級です。

表の右端の単位「lb」はポンドです。

アメリカでは通常ポンドを使うし、日本でもリングで選手をコールするときにとき、リングアナがポンドで紹介するので記載しておきまいした。

122ポンド4/3とか言うアレです。

 階 級  体重(kg)  体重(lb)
ミニマム級  ~47.61 ~105
ライト・フライ級  47.61~48.97  105~108
フライ級  48.97~50.80  108~112
スーパー・フライ級  50.80~52.16  112~115
バンタム級  52.16~53.52  115~118
 スーパー・バンタム級  53.52~55.34  118~122
 フェザー級  55.34~57.15  122~126
 スーパー・フェザー級  57.15~58.97  126~130
 ライト級  58.97~61.23  130~135
 スーパー・ライト級  61.23~63.50  135~140
 ウェルター級  63.50~66.68  140~147
 スーパー・ウェルター級  66.68~69.85  147~154
 ミドル級  69.85~72.57 154~160
 スーパー・ミドル級  72.57~76.20  160~168
 ライト・ヘビー級  76.20~79.38  168~175
 クルーザー級  79.38~86.18  175~190
 ヘビー級  86.18~  190~

ご覧のとおり非常に細かく分けられています。

この表を作るのに時間が掛かりました。

ヘビー級が無差別級で、86kg以上あればヘビー級です。

先ほど、階級制の意味は「体格によるハンデを無くす」事と言いました。

ということは、そのままの状態であれば「ハンデがある」という事です。

体格で差がつくパワーの秘密

 

格闘技に限らず「力」という点に於いては身体が大きい方が有利なのです。

なぜだかわかりますか??

筋肉の断面積が大きくなるからです。

その分、力が増えるんです。

体格の利とはよくいったもので、殴り合うスポーツともなればなおさらです。

極端な話、ボクシングのヘビー級チャンピオンとミニマム級チャンピオンが試合をすればどちらが勝つかは明白です。

ヘビー級のパンチをミニマム級の選手が受けたらガードの上からでも吹っ飛ばされます。

筋肉の及ぶ「力」というのは全体的なレベルにおいての力なんです。

余談ですが、私がボクシングをしている頃、私より階級が上(体重が重い)選手とスパーリングをすることがありましたが、私が教えてもらっていた先生(トレーナー)は3ラウンド以上はさせませんでした。

それ以上やると、身体の大きい選手が有利になるしその練習に意味がないからです。

攻撃 パンチ力

F=MA(ニュートンの第二法則) 力=質量X加速度という物理学の法則です。

単純な計算ですがパンチ力(攻撃)は体の質量が大きくスピードがあると強いパンチを打てます。

この式を素人が見れば納得してしまうかも知れませんが、実際にリングで闘ったことのある人なら「違うんじゃない??」って思ってしまいますよね。

体重が重くてもパンチ力が無い人もいるし、スピードあるけどパンチ力が無い人もいる。

ここでいう重さはどれだけパンチに自重を乗せられるかにあり、それを加速しながら打撃ポイントに当てられるか?という点も含みます

元世界ヘビー級チャンピオンのジョージフォアマンのパンチは遅く見えます。

しかし、瞬間の握り込みに加速度があります。

身体全体の「遅さ」に騙されがちですが、瞬間のスピードは目を見張るものがあります。

絶妙のタイミングで瞬間的スピードを用いパンチをねじ込む。

だから倒れる。

【関連記事】【名言】人とエイジング「老いは恥ではないのだよ」ジョージフォアマンの拳に宿る魂 

東京大学の石井直方先生も言うように、どんなスポーツにおいても加速度というのは非常に重要なんです。

マイク・タイソンの強さの秘密がスピードにある理由が分かると思います。

防御 耐える力

これも身体の大きい選手が有利です。

その階級ではパンチ力があっても、階級をひとつ上げるとパンチが効かなくなるというのはよくある話です。

そりゃ痛いですよ。

プロのパンチですから、その辺のイカツイおっさんや兄ちゃんの気合いだけのパンチとは違います。

痛いのと効くのとは別です。

効くパンチというのは顔に受けたパンチが爪先まで伝わるのです。
ギンッ!となる感じ。
雨上がりの宮迫さんがギュン!とよく言いますがあの感じです。

長谷川穂積 vs ファン・カルロス・ブルゴス

長谷川穂積 選手が2階級を上げてタイトルを争った試合は見事な内容でした。

真っ向から激しく打ち合う男の勝負に感動しました。

ですが、長谷川選手のカウンターやベストショットのパンチが当たっても判定までもつれ込みました。

辰吉丈一郎vsダニエルサラゴサ

バンタム級から1階級を上げて戦った辰吉丈一郎選手とダニエル・サラゴサ選手の一戦も階級の違いに苦しんだ試合でした。

バンタム級ではハードパンチャーでも一階級上げるパワーの差はチャラにされる。

辰吉選手のパンチにサラゴサは耐えられる。

いつもなら仕留められていた勝ちのパターンが崩れてしまうのです。

なぜか?

それは、両選手ともに、それ以上のパワーの選手と試合経験があるんでしょう。

力=質量×加速度だとするならば、相手よりも加速度が高くなると破壊力という面では同等かそれ以上になれる。

しかし、体格による耐える力を総合すると身体が大きい方が優位になります。

1つ階級を上げるとパワーの差はチャラにされる。

体格と減量

 

結果的にいえば「体格が大きい方が有利だからみな減量をする」という事です。

魔裟斗選手と山本KID選手の試合も、後半になればなるほど魔裟斗選手が有利になりました。

いかに体格が物を言うかが分かったと思います。

そう考えると、5階級とか6階級を制覇するチャンピオンがどれだけ桁外れかがわかります。

パッキャオがスーパーチャンプと言われる所以です。

軽量級と重量級の戦い方もまた違います。

増量は減量以上に難しいのが現状ではないでしょうか。

筋トレは専門的な知識を必要としますから、ボクシングのトレーナーもそれに見合った知識が必要となります。

世界チャンピオンでなければ食べていけない

ボクシングだけに限らずアスリートはトップレベルにならなければ食べていけません。

生活できるぐらいの給与体系にないのです。

でもこれは仕方のない話。

ボクシングでお金を稼ぐにはお客を呼べなくては話になりません。

お客を呼ぶために面白い試合をし勝ち進んでいかなくてはならないのです。

勝つためのボクシング・格闘技を考えると「体格が有利」な階級で戦うのが一番。

ということになり、みな過酷な減量をするんです。

まとめ

最終的には少し現実的な話になりましたが、勝ち進むための戦略と考えてもらえればいいです。

しかし、身体が大きくても筋肉の割合で言うと体重が小さい人の方が高かったりします。

筋力÷体重で考えます。

なので、身体が小さいから「弱い」ということではありません。

身体をコントロールするのは体重当たりの筋力が高い方です。

その為のウエイトコントロールでもあるのです。

選手はみな勝利のための体重を模索しているのです。

また、世界のトップレベルに君臨できたとしても選手生命は非常に短い。

選手以外で過ごす時間の方が長いという現実も選手には待ち構えています。

アスリートにも就職が必要になる可能性の方が高い。

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