スポーツコラム

WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ 井上尚弥×アントニオ・ニエベス

こんにちは。WOWOWで井上尚弥選手の試合を見ていたsanasukeです。

WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ 井上尚弥チャンピオンの6度目の防衛戦は全米ビューとなる大切な一戦。

対する挑戦者は同級7位のアントニオ・ニエベスです。

この一戦でWOWOWの加入者が増加したと聞きました。

これからも井上尚弥選手の試合はWOWOWで放送される可能性が高いです。

公式サイトWOWOW_新規申込

世界タイトルマッチはやはりライブで見るのが一番。

緊張感を肌で感じることができます。

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井上尚弥×アントニオ・ニエベス 試合展開

ついに全米デビューの井上尚弥チャンピオン。

全米デビューのゴング。

僕もなんだか緊張していました。

1R

左ジャブを突く両者。

井上尚弥チャンピオンの硬さを若干感じますが、ステップインの速さは一級品。

ジャブからのワンツーが早い。

ノーモーションからの左フックも見事です。

対するアントニオ・ニエベスは早くも井上チャンプの圧力に押されている感じ。

ただ、日本とは違い井上選手がパンチを軽く当てるぐらいじゃ会場は沸きません。

見ている僕もやはりアメリカだと感じることが出来ました。

観客の品定めするような独特の空気感が会場に漂います。

2R

左ジャブからの良いスタートを切ります。

ワンツーからのボディーブローも軽くヒット。

終始、井上選手のペースで試合が進みます。

また、井上選手は眼がいい。

ここでいう「眼」とは洞察力のこと。

終盤、相手の左ジャブを外しての右のカウンターなんか絶妙です。

日本でなら歓声が上がっているようなパンチですが、会場は静かです。

その後、試合は動きます。

井上選手のワンツーからの左アッパーがニエベスのボディにめり込みます。

動きが鈍くなったニエベスに続けてワンツーがヒット。

グラッとしたニエベスでしたが、ラスト10秒を告げる合図に井上選手は勘違いをしてコーナーに戻ろうとします。

これは惜しい時間ロスでしたが後々引きずるほどでもなかったです。

3R

井上選手のスピードが乗ってきます。

明らかに早くなっている。

そしてガードを固めてプレッシャーを掛ける井上選手。

左ジャブから右ストレート、そして左のディーブローへとパンチを繰り出します。

しかしニエベスもガードをしながら下がる。

軽く打ち返すも、また下がる。

そのまま終了。

4R

井上選手はフットワークでリングを円く使います。

この辺りで前に出てこないニエベスに対して誘いを掛け、その隙を突こうというもの。

上手くカウンターを合わせながらパンチを当てます。

それでもニエベスは前に出てきません。

終止静かなラウンドでした。

5R

ジャブから試合を組み立てていくのは井上選手。

徐々にプレッシャーを掛けニエベスをロープまで追い込みます。

追い込んだ後に左右ボディーフックをみまい上にワンツーを返すというような展開。

細かく手を出していく井上選手の攻めが印象的でした。

ラスト1:30秒で井上選手の左ボディアッパーがニエベスを捉えます。

動きが鈍ったニエベス。

その15秒後、左のボディーアッパーがニエベスの腹に食い込み堪らずダウン。

ニエベスなんとか持ちこたえてラウンド終了。

6R

開始のゴングと同時にジャブから試合を組み立てます。

井上選手の試合を観ていると、いかにジャブが大切なのかが分かりますね。

全てジャブから始まっている。

相手が効いていても、それにつられて乱打戦になってはいけません。

自分のボクシングを崩さない方法を知っているんです。

僕もノックアウトした試合は冷静にジャブから組み立てた試合のときでした。

相手が自分のパンチで「効いた!」と思っても無理に突っ込んではいけないのです。

下手な鉄砲も数撃ちゃあたると言いますが、プロボクシングの世界では下手なパンチは当たりません。

世界レベルともなると猶更です。

ガンガン前に出る井上選手ですが、ニエベスはラウンドを捨てたのかガードをしながら下がるだけ。

パンチすら出しません。

そんなニエベスの「逃げの姿勢」に業を煮やした井上選手は両手を上げて、相手に「打って来い!」と挑発します。

それでも尚、ニエベスは出てきません。

ここでラウンド終了・・。

そしてニエベスは6ランド終了と同時に棄権。

チャンピオン井上尚弥選手のV6達成です。

イノッチも大喜び。(V6だからね)

これでプロの通算成績は14戦14勝12KOと伸ばしました。

総評

終盤はアントニオ・ニエベスの逃げに終わった感じ。

どこかで反撃してくるのかと思えば、ただ倒されないためだけのボクシングだったように思います。

勝利を掴みにくる相手は攻撃を仕掛けてくる。

攻撃は隙が生まれやすいので好戦的な選手同士の戦いは面白くなる。

しかし、「逃げるだけ」の相手を倒すのは非常に困難。

ボクシングって最初の構えの状態が一番隙が無いんです。

ガッチリガードを固めて脚を使い下がりながら逃げていれば、勝てはしないけど倒されずに済む。

こういう相手を倒すのって本当に難しい。

井上選手だから5ラウンド目にダウンを奪えたけど、あの隙を突くのはさすがチャンピオンです。

アントニオ・ニエベスはせっかくのチャンスなんだから勝利を掴みに行ってほしかった。

井上尚弥チャンピオンのコメント

すっきりしない勝ち方だった。勝つ気がない相手だと、試合が枯れてしまう。白熱した試合がしたかった

全くその通りです。

試合は選手一人で成り立つものではありません。

戦う気持ちは最後まで持ち続けて欲しいですね。

チャンピオンの「勝つ気がない相手だと、試合が枯れてしまう。」これ名言じゃないですか。

井上尚弥さんは頭も良いですね。この言葉が出てくるなんて語彙力がある証拠です。

世界タイトルマッチのファイトマネー

さて、みなさん気になるお金の話です。

ヘビー級の○○億円!とまでは行きませんが世界戦ともなると一気に桁が上がります。

井上尚弥選手のファイトマネーは18万2500ドル(約1971万円)。

一方の挑戦者のアントニオ・ニエベス選手で3万5000ドル(約370万円)。

井上尚弥選手なら今後、もっとファイトマネーが上がっていくでしょう。

ちなみに、僕がボクシングをやっていた頃は「チケット」でファイトマネーが支払われてました。

自分で売った分がファイトマネーって感じ。

でも、友達に売ることが出来なかった僕はノーマネーでリングに上がってましたよ。

そんな選手多いと思います。

さぁ、しみじみとした話は無しにして今後の井上選手に期待しましょ!

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さなすけ

会社経営、個人事業主。 妻と子とサスケ(オカメインコ)とクロムハーツを愛し、筋トレに目覚めたブロガーです。

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