購入日:2000年6月2日(金)
購入店:ユナイテッドアローズ 心斎橋店
VEST MEN'S 6B/Z-BACK DE LYS
価格:280,000円
14年間を共に過ごし15年目に突入したCHROME HEARTSのレザーベストです。
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ほとんど勢いで買いました。
現金主義の当時でしたので、そんな額を財布に入れている時点で、深層心理では買い物をすると決めていたのでしょう。
財布に金を入れているということは使うという事。
チェーホフのドラマツルギーってやつです。
物語に拳銃が出てくれば、それは必ず発砲される。
財布の中に金が入っていれば、それは必ず使われる。
・・・・
本気でお金を貯める気ならば、銀行か郵便局へ預けましょう。
閑話休題。
なんども試着をして羽織っては脱ぎを繰り返す。
そして購入を決めたときにはブラックジーンズまで一緒に買ってしまったという(笑)
上の写真を見てもらえれば分かりますが、購入当時と比べるとレザーにツヤが出て良い表情になりました。
注目すべきは背中のレリーフ。
このベストの最大の特徴と言えるでしょう。
BACK DE LYS...
その主張の激しさから一時はあまり着用しなくなっていましたが、またまた愛着度が増し頻繁に羽織るようになりました。
数年前から頻繁に羽織って出掛けています。
このベストをどう着こなすかってところが面白くて、なるべく背中の主張を消すような朴訥なボトムなんかにあわせています。
それに合わせる靴も革のブーツとかよりもスニーカーぐらいが良い感じです。
なんだか矛盾してますけど、それが面白いところでもあります。
刺激を入れてるのに刺激を消す。ようするに調整です。
料理でいう所の味の調整。
そのままだと食いにくいから調理して味を調える。
味付けに失敗すれば残念な結果になりますが、超高級素材ですのでうまく味付けをすれば美味極まりないものとなる。
主張の激しいCHROME HEARTSはそんな存在です。
背中に配置された百合紋章は年数が経つほどエイジングされ美しさを増します。
エイジングされることによってレザーとしての美しさが際立つ。
革モノは所有時間が長くなるほど手放せなくなります。
見て下さい。
この革のツヤ。
愛情を注いだものは、どんな理由があろうとも自分の近くに置いておきたいものです。
愛情は冷めるという若人もいるかと思いますが結婚して家族を持つと分かります。
一時の愛情ではない「繋がり」は存在する。
たとえそれが血の通わないモノであっても、愛情をもって接することで魂は注入されます。
「モノは大切に」とははそういう事。