
前回記事の続きです。
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【卓球】壊す勇気─卓球が教えてくれた成長と変化の本質
中学1年生、誰にも頼らずに選んだ「卓球」 中学に入学した春、長女は誰に勧められるでもなく、ひとりで卓球部を選び入部しまし ...
※内容は前回と少し重複する箇所がありますがご容赦ください。
ラケットのラバーを変えるという決断は、
これまで積み上げてきた感覚を一度壊す行為だった。
いままで勝ってきた型を変えるのです。
戦型の変更は困難を極めます。
幽遊白書で言うなれば、邪眼の手術をした飛影です。
邪眼の力を舐めるなよ。
それでも、成長のために必要な「変化」だと信じていた。
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用具と環境が成長を左右するという現実

しかし、その先には、もう一つの壁が待っていました。
ラバーを変えても、何かが噛み合いません。
娘は学校の顧問教師の薦めで、変化系の表ラバーへ変更しました。
しかし、顧問はそのラバーの戦型を指導できなかった。。。
あまり知らなかったのです。。
長女はYouTubeを見て、戦型を調べ、私も一緒に調べました。
しかし、そんなものが上手く行くはずがありません。
ボクシングをやっていた私からすれば、パンチの打ち方(ジャブやフック等)をYouTubeで調べても打てるようにならないのと同様なのです。
学校の部活内の試合でもラバーを変えた長女は勝てません。
今まで勝てていた相手に負けるのです。
結果はは出ません。
どこかに別の原因があるような気がしていた。
外部コーチの指導で初めて気付いたラケットの問題

ラバーを使いこなすために、長女は学校の部活とは別に、卓球部顧問の薦めでクラブチームに通う様になりました。
コーチは「口で説明する」だけじゃなく実際に打って見せる指導をします。
実際にラケットを振り、ボールを打ち、動きの中で修正していきます。
練習中にコーチは長女のラケットを手に取りました。
そのとき
「ん??、、、ちょっと待って、、、重いですね」
測ってみると195gを超えていた。
女子選手としては、かなり重い部類に入る。
コーチはこう続けた。
「世界的に見ても、195g以上のラケットを使っている女子選手はほとんどいません」
さらに、そのラケットは本来カットマン向けに設計されたモデルだった。
攻撃型の戦型とは、明らかに噛み合っていない。
重さのせいで戻りが遅れたり、余計な力が入ることで振りが大きくなるのです。
努力以前に、用具そのものが動きを制限していた可能性が見えてきた。
なぜ、そんな重たいラケットを使っていたのか。
部活動の為に学校側で交わされた卓球用具
それは高校入学時、部活動の方針として、学校を通じて指定された用具を購入していたものです。
戦型や体格、将来の方向性を踏まえて個別に検討する余地はなかった。
「これを使うものだ」という形で、提示された選択肢だった。
しかも、購入時には「カットマン用である」という説明はなかった。
後になって知ったのは、長女の戦型とは嚙み合わないラケットを長女は使っていたのだ。
攻撃型とは異なる設計思想のラケットだったという事実だけだ。
努力が報われない理由はラケットにもあったということ。
戦型を変える前に、このラケットでも勝てていたので、よく頑張っていたと思います。
外部コーチの存在は大きい
クラブチームのコーチは、知識の無い私たちに卓球について様々な事を教えてくれます。
初めて「用具」という視点が加わったことで、ようやく腑に落ちた。
真剣に取り組むことで周囲も力を貸してくれます。
努力は周りを巻き込む力でもあるのです。
長女のウィークポイントをコーチが真剣に見ていたからこそ、ラケットの問題に辿りつけた。
さて、ラケットが「重過ぎる」という問題があり、ラバーを変えた。
戦い方を見直した。
それでも足りなかったのは、
「用具と戦型が噛み合う環境」だった。
成長とは、完成を壊すことだけでは終わらない。
環境そのものを疑い、見直す勇気が必要な場面もある。
この先、彼女はもう一つの出会いによって、
はっきりとした変化を手にすることになる。
それは、努力がようやく正しい形で報われ始めた瞬間でした。
——続く。
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