【LINK】LAST issue 09 (東京カレンダーMOOKS)
世界を飛び回るamazonバイヤーの藤田直哉氏のインタビューが面白かったです。
<中略>
日本のシューズマーケットを俯瞰すると、コモディティとも呼べるようなアイテムから、ナショナルブランド、セレクトショップが扱うようなブランド、高級靴、メゾンブランドへと高くなるような、セレクションにおけるピラミッド構造が存在します。
通常ならばトップダウンで扱う商材を考えるのでしょうが、アマゾンの場合はより多くのお客様に対応する観点から、マスマーケット向けの安価なものから積み上げていって、今、高級紳士靴のフェーズに来ているとも言えます。
amazonという世界を相手にする巨大なインターネット上のマーケットとなるとリアル店舗が実在するセレクトショップの商品構成とは異なってくる。
マスマーケット向けの安価なものから積み上げていっているというのは、やはりインターネットの特性とも呼べるロングテールを意識してのもの。
最近では、高級靴を並べるセレクトショップでも、高級靴に似せた廉価な靴を置いていますがコレって失敗すると高級靴のイメージを落とす事にもなる。
だけど、ネット上では不思議でそのページに無いものはあまり気にしないんですよ。
そりゃケーキ屋さんに靴を売ってたら購買意欲は落ちますが、カテゴリーが同じならそのショップの違うページに安価な商品が売っていてもあまり気にならない。
だけど、実店舗でオールデンの横にそれに似た安価なオリジナル靴が売っていると「パクリじゃん!」となってショップの信頼性みたいなものが落ちる。
amazonのような多種多様なあらゆる分野の商品があって、そこからブランド品というカテゴリを作り、構築していくのですから違和感がありません。
もともとあった長いテールを高級ブランドを入れることでより長くすることが出来る。
枝葉を広げることによってSEOを強化し、より多くの顧客を取り込める。
高級ブランドの靴を買った顧客が歯ブラシをついでに買うことだってありますからね。
でも、ビームスやユナイテッドアローズのような店舗ではそうな行かない。
上の2店舗は必ずお洒落でなくてはなりません。
amazonはそうでなくてもいい。
また、実店舗では手に入らないような高級靴のコラボレーションアイテムなどを取り扱うことによっても差別化を計っている。
Mのブツ欲日記とHEINRICH DINKELACKER(ハインリッヒディンケラッカー)のコラボレーションも面白いですよね。
ハインリッヒディンケラッカーは迫力と重量感のあるブーツです。
CHROME HEARTSとの相性も良いでしょう。
上の短靴のストラップをガンスリンガーに変えたら・・・。
ああヤバいヤバい。
また、顧客にとってさらに嬉しいサービスがある。
30日間返品無料!
しかも返送料金も無料!
というのは通信販売という遠い存在のデメリットを生かした店舗を身近に感じるサービスです。
販売店と顧客の距離を一段と縮めてくれる。
実店舗にも似た安心感が生まれます。
こういう安心を売るシステムはネット通販においてもっと取り組んで欲しいですよね。
LASTはamazonの戦略が見え隠れする内容で読んでいて面白かったです。
それから、バイヤーの藤田直哉さんがイケメンというのも大きいですよね。
あの人はモテますよ。
きっと筋トレしてる。想像ですが(笑)
では今回の記事にあったブランド靴のリンク先です。
【LINK】FRATELLI ROSSETTI(フラテッリロセッティ)
【LINK】PREMIATA ENDLESS(プレミアータエンドレス)
【LINK】Andres Sendra(アンドレス センドラ)
【LINK】オフィチーネ クリエイティブ(OFFICINE CREATIVE)
【LINK】FRANCESCO BENIGNO(フランチェスコべニーニョ)
【LINK】foot the coacher(フットザコーチャー)
【LINK】 KIDS LOVE GAITE(キッズラブゲイト)
いま、amazonが面白い!
全世界の靴がAmazonに集まりそうです。
ABCマートを口説くだけで、かなり集まっちゃいますけどね。