楽しみにしていたWBC世界スーパーライト級タイトルマッチ12回戦だったが・・
ライアン・ガルシアの体重超過で試合前から釈然としない空気感が漂っていた。
リミットである140ポンド(63.50キロ)を3.2ポンド(約1.45キロ)も上回っていたのだ。
ボクシング経験者なら分かると思うけど最初から「体重を落とす気がない」としか思えない。
また、前日計量の会場でもオーバーしたその場でビールをがぶ飲みするなど、試合前からの奇行はこの日も絶好調。
「本当に試合が出来るのか?」と心配すらした。
そんな心配もあったけど、チャンピオンのヘイニーが勝てば防衛、ライアン・ガルシアが勝ってもタイトルは空位という条件付きで試合は行われた。
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で、試合はまさかの展開、、、1ラウンドからライアンの左フックでヘイニーがグラつくなど、最終的に3度のダウンを奪ってライアン・ガルシアが勝ってしまった。
そう「勝ってしまった」と表現したくなる試合だった。
計量さえクリアしていれば大金星となる試合だったのだ。
ヘイニーが負けると王座は空位となる取り決めだった。
しかし試合後、WBCスレイマン会長は「ヘイニーが世界王座を引き続き保持する」と発表しました。
・・・・
すっきりしない内容でした。
ボクシングって階級制のスポーツで、なぜボクサーは過酷な減量をするのか?というのは以前の記事でも書いた通り。
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【ボクシング】ボクサーはなぜ過酷な減量に挑むのか?ハングリー精神の裏に隠された謎に迫る
By: MartialArtsNomad.com ボクシングと聞いて思い浮かぶの事の一つに過酷な減量があります。 食事を ...
格闘技に於いては身体の大きい選手が優位になるので「体重で制限」をした階級制にすることで「体格によるハンデを無くすため」なのです。
ヘイニーはハンデを背負って戦ったのです。
しかし、なんだか海外はライアンの勝利を大きく取り上げている。
いやいやいやいや、、、
これがボクシングの本場の対応なのか。
体重超過しても勝てばいいのか。
と疑問に思う。
これじゃボクシングもBDの企画モノと変わらない。
煽り合いで盛り上げて試合でPPVなりの再生回数を稼ぐ。。。
トラブルが金に繋がるなんて、迷惑系YouTuberと変わらない。
でも、これが世の中の流れなのかも知れない。
対戦相手と揉めて揉めて、視聴者に「試合を見たい」と思わせる。
そういう意味では、この流れは視聴者がもたらしたもの。
自分の欲求とも向き合うことが大切なんだと思う。