いまや新品の市場では見ることがなくなったコードヴァンのオールデン。
以前から・・推定7年ほど前から「コードヴァンが無くなる」とは聞いていたのですが、僕的には「またまたぁ」「はいはい」みたな感じで気軽に考えていました。
ローマクラブ 成長の限界みたいな感じで。
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ローマクラブ 成長の限界
1972年に発表されたこのレポートは私たちの心胆を寒からしめた。
このレポートによれば石油埋蔵量は21世紀にはいったあたりで枯渇することになっていたからである。残り30年。
それから30年経った。
2009年における石油の可掘埋蔵量があと何年分だかみなさんはご存じだろうか。
あと45年である。不思議な話であるが、「あと30年」と言われてから35年経ったら「あと45年」と言われているのである。
どうしてこんなことが起きたかというと、掘削技術と精製技術が進化したからである。
埋蔵量というのは「埋蔵されているもの」の量のことではない。埋蔵されている資源のうち、「掘って採算が合う」もののことを言うのである。
「地球の中心のマグマのあたりにどかんと石油があるんですけど」というような場合、それは「埋蔵量」にはカウントされない。
掘削してもペイしないからである。
「技術的に掘り出せて、かつ掘り出すのに要したコストを差し引いても利益が出る」ものについてのみ私たちは「埋蔵量」という言葉を使うのである。
だから、埋蔵量は年ごとに変動する。
ごく単純に言えば、石油価格が暴落した場合、埋蔵量は減少し、石油価格が高騰すれば、埋蔵量は増大する。
要は「掘る気になるかどうか」の問題だからである。
現在、化石燃料消費が依然として産業のベースになっている最大の理由は、「その方がアメリカの石油会社が儲かる」からである。
石油会社は産業構造が石油依存ベースであれば、必ず儲かる仕組みになっている。
石油がじゃぶじゃぶ出れば、それで儲ける。
「石油が枯渇した」と言われれば(ほんとうは枯渇したのではなく、コストが安すぎて「掘る気になれない」だけであるが)、価格を吊り上げて儲ける(価格を吊り上げれば、埋蔵量はまた増大する仕組みは上に述べた通り)。
いよいよ石油がなくなったら、代替エネルギーで儲ける(アメリカの石油資本は今、過去最大の利益を上げており、その利益を「代替エネルギー開発」に惜しみなく投じている。
社会が「脱=石油」にシフトすれば石油会社にじゃんじゃん金が入るようにビジネスモデルを設計しているのである。知恵者はどこにもいるものである)。
引用元:内田樹の研究室より
革を作る気の問題だろう。
売るために「もうないよ」「在庫少数だよ!」とオールデンを売りたいがために声を大にしての販促活動だと思っていた。
しかし・・・!!
コードヴァンのオールデンがないっ!
でも、実際にない。
楽天市場で見てもコードヴァンのオールデンがない!
本当になかったんだよコードヴァン!
クロムエクセルという革が目立ち、おススメされたりしています。
【LINK】オールデン チャッカブーツ クロムエクセル ナチュラル (ALDEN 13783)
クロムエクセルのオールデンもコードヴァンにはないマットな質感で僕は好きだし恰好良いとも思う。
だけど、コードヴァンがなくなったからクロムエクセルをごり押しする世の流れに不謹慎さを感じる。
オールデンを好きな人たちは長年に亘って各媒体でオールデンはコードバンと教えられた人が大半じゃないでしょうか。
数年前までコードヴァンのオールデンを押しまくっていたのに、コードヴァンが無くなればすぐさまクロムエクセルって・・・
節操がない。
じゃあ今まで「コードヴァン!コードヴァン!!」と煽っていたのはなんだったのか!?
ありえないけど、もしクロムエクセルが素材として提供できなくなったら、舌先三寸でまた言い方を変えるのであろうと予測がつくし、そのテキスト自体が信じられなくなるのは必然。
ショップの方々は本当にクロムエクセルを押しているのか?
供給できるのがクロムエクセルしかないからではないのか。
本当にクロムエクセルを良い素材だと思っているのか?
僕はそこんとこが知りたい。
そして現在、コードバンのオールデンは如何ほどの価値があるのでしょうか。
聞いてみる価値があります。