オールデンに魅力を感じたのは、ラコタのウェブサイトに掲載されていた、使い込まれたタンカーブーツを目にしたときでした。
エイジングされたレザーに惹かれるようになったのは、そもそもCHROME HEARTSのレザーパンツがきっかけです。
Richardの穿き込まれたレザーパンツに心を掴まれたあの感覚と、使い込まれたオールデンのコードヴァンにも同じ魅力を感じました。
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ALDEN 2210
これはハワイで購入したマイファーストオールデン。
穿き込むことで深い味わいのあるカラーに変化していきます。
コードヴァン特有の鏡面磨きで仕上げたピカピカのレザーではなく、燻んだダークバーガンディ(♯8)の深い色味。
これが堪らなく好きです。
「育てたい。」という感情が沸き上がるコードヴァンの魅力です。
レザーに対してそのような感情を抱くのは、使う人間に合わせて変化していく“流動性”によるものが大きいと思います。
万物は流転する。
古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスの言葉を借りるまでもなく、物理学でいう慣性の法則に則っているのです。
「物体は常に移動の途中にある。」
村上春樹『海辺のカフカ』で語られたように、変化にこそモノの本質がある。
本質を感じられるレザーに、僕は強く惹かれているのだと思います。
まだまだ時間は掛かりますが、大切に育てていきたい一足です。
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