この硬そうな革に憧れを抱いていた、あの頃の自分を思い出します。
インテレクチュアルギャラリーのスタッフが穿いているこのレザーパンツは今の素材とは異なり、見るからに硬そう。
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使い込む価値のある逸品。
それがクロムハーツの本質です。
インテレのスタッフはその辺の事はわかってたと思う。
クロムハーツの魅力あるカスタムに当時は憧れを抱いていた。
いまでは自分の愛するアイテムをもっと自分らしく磨いていけばいいと思いますが、当時は他の人と違うものを持ちたいという想いが強かった。
そういう人達が多いからこそ、みなクロムハーツでカスタムしたがるんでしょうけど、他の人と同じモノを自分の色に染めて着こなすのもまった恰好良いですよね。
エイジングを楽しんだ着こなしは、決して服に着られない、こちらに主導権があることの証です。
しかし、このブラックジーンズなんて最高に恰好いいじゃないですか。
それも、これもみんなインテレクチュアルギャラリーだったのです。
でも、この露出が間違った方向に進んでいることに気が付いたのがクロムハーツの本質を見抜いていた人たちだったのです。
広告の手段としては雑誌は安易だった。
今の様にインターネットが発達していない時代です。
また、インターネットを開いたところで、大した情報も無かった時代です。
雑誌というメディアの力はまだまだ健在だった。
ストリートの若者たちに向けて発信したクロムハーツは爆発的な人気になる。
同時に芸能人の中にもクロムハーツの愛用者が現れ、どんどんスターダムへとクロムハーツはのし上がっていった。
ただ、シルバーのブームが去った頃に残ったのはシルバーを全面に押し出した広告ではなく、物語を語ったユナイテッドアローズだった。
リチャード・スタークのメンタリティを理解し、クロムハーツのカラーを存分に引き出しリチャード・スタークの世界観を形にしていった。
日本にクロムハーツショップで僕たちはクロムハーツの世界観に触れることになる。