By: Beverly & Pack
相棒:
彼はA級戦犯で一応巣鴨に入れられたんだが、米軍がほしい情報を持っていたためにすぐ釈放された。そしてどこかに隠しておいた財宝を二つに分け、半分で保守党に一派閥をまるごと買い取り、あとの半分で広告業界を買い取った。僕:
そういえば、昔の電通のビルって、満鉄ビルって言っていたね。まだ広告業なんてチラシくらいにしか考えられていなかったのにな。先が見通せたんだね相棒:
とにかく彼はその金で政党と広告を押え、その構造は今でも続いている。彼が表面に出ないのは、出る必要がないからなんだ。
広告業界と政権政党の中枢を握っていれば、できないことはまずないからね。
広告を押えるというのがどういうことか、君にはわかるか?僕:
いや相棒:
広告を押えるというのは、出版と放送のほとんどを押えたことになるんだ。
広告のないところには出版と放送は存在しない。水のない水族館みたいなものさ。
俺たちが目にする情報の九十五パーセントまでは、既に金で買われて選り分けられたものなんだ。
羊をめぐる冒険 [ 村上春樹 ]より
村上春樹さんの小説「ひつじをめぐる冒険」の一説です。
この時代にインターネットがあったのなら、ウェブメディアも加わっていたでしょう。
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広告の恩恵
私たちは「邪魔だな」と感じる広告に恩恵を受けていることもある。
テレビ番組を見ていて腹を抱えて笑うこともあるでしょう。
FMを聴いていて素晴らしい音楽に出会うこともあるでしょう。
全ては広告(スポンサー)の上になりたっているのです。
僕たちがその番組を見たり聴いたりできるのは、番組に対して広告料を払う組織や人がいるからです。
私たちが無料で楽しめるものなんてこの世の中にないと言っても過言ではない。
ただほど怖いものはない。
この言葉の裏にあるのは、無料の中に潜むものを挿している。
広告ブロックの先にあるもの
By:Jomar Galvez
いままで我々は無料で使っていると思っている各種機能ですが、その影には広告の存在があったからこそ成り立っているのです。
もし、いままで広告収入によって記事を配信していたウェブメディアがiOS 9の機能の影響をまともに受けて運営が成り立たなくなったのなら・・
「ここから先のページを見るには月額900円の・・」というような有料型媒体になる可能性もある。
PicasaやGoogleアナリティクスといった「無料ツール」の裏には広告からの収益があったからなのです。
逆にいうとお金を取らなければならない状況に追いこまれるウェブメディアは、いままで以上に上質?な情報を提供しなければならないことになる。
ただ、いままででも無料で上質なサービスを提供してきたメディアはどうなるんでしょうか。
Googleの素晴らしいツールが有料になることだってあるかもしれない。
有料化との差別化の意味でも無料で配信されたり配布されるものは「水のない水族館」みたいなものになるかもしれない。
結局のところ広告をブロックすることで痛手を負うのはアフィリエイターではなくウェブサイトを見るユーザーだったりする。
でもユーザーはそれに気が付かず「ちかごろネットって面白くないね」みたいになりウェブ離れが起こる。
そう!広告ブロックはウェブ離れを促進してしまうのだ!
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1510/02/news097.html
【LINK】「これからの広告」の教科書