テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、大阪市此花区)の運営会社、ユー・エス・ジェイは2日、インターネットオークションサイト上で転売が確認された約4千枚の入場チケットなどを使えないようにしたと発表した。
USJでは、チケットの買い占めや、不当に高い値段での転売を防ぐため、今月1日から転売が確認されたチケットを全て使えなくする措置を始めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151102-00000546-san-bus_all
某大手オークションってヤフオクでしょうけど、まだUSJのチケット販売してますよ。
「転売」がなぜ発生するのでしょうか。
それは儲かるからです。
買った金額よりも高く売れるから転売するんです。
差別化が生む格差
By: Quazie[/caption]
「商品を安く入手できる人」が存在し、その「商品を安く買えない人」が存在するからです。
なぜそんなことが起こるのか。
一つは新規客と顧客との差別化です。
象徴価値はそういったものもを商品に含ませるのです。
顧客を優遇させ満足感を与える。
この差別化を利用し転売を仕掛けるのです。
クロムハーツの転売
たとえば、クロムハーツ。
ユナイテッドアローズの正規代理店である株主に贈られる「株主優待券」を使うと、クロムハーツが15%OFFで買える。
「株主」と「そうでない人」との間で差が生まれる。
「知っている人」と「知らない人」の間で差が生まれる。
クロムハーツのような高額商品の15%は非常に大きい。
株主優待券はオークションサイトに出品されている。
それを使ってもクロムハーツを15パーセントOFFで買える。
ここでも「知っている人」と「知らない人」の間で差が生まれる。
この差が金になる。
格差が転売を生む。
需要と供給の問題
限定品なんかを短期間で販売することによってブランド側は新規客の獲得を目指す。
そこに転売は眼をつける。
僕がクロムハーツのスタッフS氏に聞いた話によると、APEとのコラボTシャツを販売したときなんは、ホームレスを金で雇って店に並ばせたそうです。
どうみてもクロムハーツを買いそうにない、っていうかクロムハーツ自体を知らない奴らが並んでいことがあるとの事でした。
これを考えるとファンを作るための差別化を逆手に取られて転売されているって感じですよね。
転売を防いで株価を上げる
By: Alan O'Rourke
今回のUSJの措置は転売業者が買い取ったチケットを使えなくするというものでした。
これには効果があるでしょう。
オークションで落札しても使えない可能性があるなら入札なんてする気になれません。
ユナイテッドアローズの株主優待券もそのようにすればいいのです。
株主優待券は本人若しくは家族しか使えない。
いまユナイテッドアローズの株主優待券って番号管理しているじゃないですか。
番号で顧客情報を引き出せるようにして、身分証を提示してもらい株主優待券が仕様できる店舗の照明をもらう。
そこで初めて株主優待券に価値が生まれるようにするんです。
ユナイテッドアローズの株主優待券は店舗で命を吹き込まれるようにしておけばいいんです。
クロムハーツを安く買いたければ、必ずユナイテッドアローズの株主優待券を買わなければいけない状態になる。
みんなが株を買って、株価も上がる。という寸法です。