毎年、脚を通すのが楽しみなクロムハーツのレザーパンツ。
購入店:ユナイテッドアローズ心斎橋店
価格:720,000円×TAX(1.05)
【関連記事】15年間穿きまくったCHROME HEARTS(クロムハーツ)のレザーパンツ
クロムハーツのボスであるリチャード・スタークが穿く姿に魅せられて手に入れた人も多いと思います。
僕もそのうちの一人。
レザーパンツを無くしてクロムハーツを語れない。
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リチャード・スタークのレザーパンツ
リチャードが穿くエイジングされたレザーパンツに惚れました。
僕が見ているのはチャップスを重ねたレザーパンツですけど、リチャードのレザーパンツ単体の写真は持ってないんですよね。
CHROME HEARTS OSAKAがオープンした頃、店内にあったPHOTO ALBUMに膝がセメタリーパッチで覆われたレザーパンツを穿くリチャードスタークの姿が写っていました。
当時、各雑誌を探しましたが見つけることが出来ませんでした。
膝を折って座るリチャードの写真が僕の眼に焼き付いているんですが、あのレザーパンツが僕の中の完成形です。
シルバーとレザー
上質な革にシルバーのパーツを用いたレザーウエアは芸術の域に達しています。
その証拠に普遍性があり時代を超えて愛される。
ぼくなんてもう17年も同じスタイルです。
シルバーのボタンフライ
ボタンも全てシルバーです。
購入当初はレザーが硬すぎて、ボタンホールにボタンが通りませんでした。
しかし、何度も繰り返し使うことで、いまではジッパーのパンツを穿くよりも早いぐらいです。
品格を漂わすスクロールラベル
クロムハーツのアイテムを芸術品に押し上げている一つの要因にこのスクロールラベルの存在があります。
スクロールラベルが各アイテムに付けられている。
高貴な品格を漂わすスクロールラベル。
この品格に負けないような大人になろうと思う。
フレアニーとレザーパンツ
クロムハーツのレザーパンツといえば、膝の切り替えしフレアニーでしょう。
クロムハーツのボトムの象徴でした。
僕が持つボトムにも全てフレアニーが施されています。
これがあるからこそのクロムハーツのパンツです。
しかし、現行のパンツはフレアニーがありません。
ブルージーンズに関して言えば、発売当初はフレアニーが無がありませんでした。
「Tシャツをインしなければ、普通のデニムと変わりませんよ。要りませんよ」
と担当スタッフに購入を止められたことがあります(笑)
その後、発売されたブルージーンズからフレアニーが施されるようになり、デニムの素材が変わったためにまたなくなり・・・
それから暫くして、ブラックジーンズやファティーグにもフレアニーが廃止となりました。
ブルージーンズ(フレアニー無し)
ブラックジーンズ(フレアニー有り)
↓
ブルージーンズ(フレアニー有り)
↓
ブラックジーンズ (フレアニー無し)
ブルージーンズ(フレアニー無し)
という具合です。
フレアニーが無いとそれだけ工程が減るので、手間を省き生産性は上がりますよね。
レザーパンツに関しては、現行モデルもフレアニーがありました。
COSで見た記憶があります。
デザインは悉く変わっていくのでクロムハーツの場合は気に入ったものを見つけたら即購入が鉄則です。
下の写真はブルージーンズ。
今年の夏でいい感じに色落ちしてきたように感じます。
もっとガシガシ穿き倒すぞ。
育てる楽しみがクロムハーツにはある。
クロムハーツ レザーパンツのメンテナンス
クロムハーツのレザーウエアは破れなどに関しては無償で修理が受けられた。
購入時に受けた説明では修理に関しては一生無料。
ただ、日本から海外への発送には送料がいる。
よって、初回のみ全て送料も修理も無料。
初回の送料は保険で賄っていたようで、修理に出す際はどのようにして破れたのか便宜的な説明書きが必要だった。
2回目以後の修理は往復で2万円の送料のみだった。
修理に掛かる費用は実質2万円。
これがクロムハーツだった。
本国のCHROME HEARTSでは無償修理
現在(2016年9月)では修理に関してはクロスパッチに1枚30,000円という価格が設定されている。
※詳しい価格は直接ユナイテッドアローズ各店舗へ問い合わせてください。
ですが、ユナイテッドアローズがクロムハーツの事業から手を引くことによって、日本のクロムハーツも直営店となる。
そうなれば、カスタムは自由に出来るようになるだろうし、修理に関しても無料に戻るかもしれない。
海外のクロムハーツでは修理は無料なんです。
僕の場合、購入後から直ぐに裾の内側が解れ割れてきたのと、事故で追った若干の破れで修理を依頼しました。
ですが、一度目に依頼したときは「初回は全て無料なので、もっとボロボロになるまで穿き込みましょう。」とアドバイスをもらい、裂けが酷くなった時点で修理をお願いました。
修理には半年の期間をみていたが、だいたい三ヵ月ぐらいで仕上がってきていた。
いまから考えると驚くような早さです。
レザーパンツとクロスパッチ
クロムハーツのメンテナンスにはクロスパッチを用います。
クロスにカットしたレザーを解れや破れがある場所に当てて縫製していきます。
この技術が素晴らしい。
ユナイテッドアローズが日本から職人を送り込んでも「教えなかった」という噂のある門外不出の技巧。
ここです。
クロスパッチが交差する部分。
クロスがクロスするこの縫製は見事としか言いようがありません。
レザーパンツとセメタリーパッチ
クロスが何枚も重ねらたデザインは僕たちクロムハーツファンの垂涎の的。
十字架の連なりがアメリカの共同墓地を連想させることからセメタリーパッチと呼ばれています。
穿きこまれたレザーにクロスパッチでのメンテナンスは芸術と言ってもいい領域です。
裾の部分はクロスパッチが解けた後に上からまた貼ってもらいました。
僕の場合は縫製が解れたクロスパッチの上から、さらにパッチを貼ってもらいました。
漆黒のレザーに縫い付けられたクロスパッチは顧客たちの間では根強い人気がある。
セメタリーはレザーだけにとどまらず、リングやバックルとしても登場しました。
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レザーパンツがクロムハーツの原点と言われる所以
このレザーパンツはクロムハーツのデザインの中でも最高の出来だとリチャードは言います。
クロムハーツ東京がリニューアルしたときにはリチャードのレザーパンツがディスプレイされ訪れる顧客に語りかけました。
クロムハーツのメンタリティがここにあるんです。
それが、クロムハーツの世界観を作っていると言えるでしょう。
まとめ
クロムハーツを語るのであればまずはへヴィーウエイトのレザーパンツを穿いてもらいたい。
ここからクロムハーツが始まりました。
そして、クロムハーツはリチャード・スタークだったからこそここまで上り詰めたのです。
リチャード・スタークの世界観を共有したいと望む人が多かったからこその成果です。
それまでは、どちらかというと革モノがボロボロなのって見窄らしくて好きじゃなかった。
アメリカの乾いた感じが苦手だった。
エイジングの「良さ」が僕には伝わらなった。
それが、雑誌で掲載された一枚の写真を見た瞬間に気持ちが一変します。
人の心を変える力をもつブランドはそうそうに姿を現すものではありません。