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テレビ番組である女性タレントがこんな事を言ってました。
「お財布の値段にぃ、200を掛けたらぁ、その人の年収なんですよぉ」
うちの奥さん
「それはないわ。」
僕
「はは・・」
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そもそもこの話はどこから出てきたんでしょうか。
この女性タレントは自分がそういう法則を見つけたみたいな事をいってたけど。
でも、そんな法則って、沢山の高額所得者と付き合って統計を出さないと分からない。
付き合う度にお財布の金額を調べたのでしょうか。
そんなワケない。
じゃあ情報源はどこなんだ。
・・・
みつけた。
この本にあるらしい。
サンマーク出版
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うまいタイトルだ。
文章は質問の形をとっているが、これは「稼ぐためには長財布が必要なんですよ」というメッセージに込められてる。
だから人は長財布を持つことで「稼げる」ようになると勘違いする。
そう、勘違いだと思う。
この中にはこんな一文があるんだ。
私がそこまで財布の力を信じるひとつに、財布にまつわる不思議な法則があります。
それが、「年収200倍の法則」。
「財布の購入価格×200」の数字が、ちょうど持ち主の年収(経営者の場合は可処分所得)を表しているというものです。
たとえば、
20万円の財布を使っている人なら、その人の年収は4000万円
10万円の財布を使っている人なら、その人の年収は2000万円
5万円の財布を使っている人なら、その人の年収は1000万円
1万円の財布を使っている人なら、年収は200万円という具合です。
これまで多くの社長の財布を見てきて、概ねその人の年収というのは、今使っている財布の購入価格の200倍に匹敵する、という事実に気づいたのです。
うちの奥さん
「それはないわ。(笑)」(二回目)
僕
「ははは」
よく考えてみて欲しい。
これは年収が4000万円あるから20万円の財布を使えるのであって、年収200万円の人が20万円の財布を使ったって余計に貧乏になるよ。
だって僕、17万円の財布買った直後は・・苦しかったモン!プンプン!
年収200万円の二百木くんが20万円の財布を買うの巻
By: Tax Credits
年収200万円の二百木くんの場合
「よし!年収4000万円にするために20万円の財布を買うぞ!」
「20万円て・・・高いなぁ・・お金ないなぁ」
「そうだ!お金借りよう!稼げるようになるからすぐに返せる!投資だ!」
はじめてのアコ○♪
「いよっしゃー!困ったときの消費者金融!!これで俺も年収4000万円だ!」
「利子高いなぁ。友達にちょと金借りよう!来月には年収4000万円だもん」
数か月後・・・
By: bark
「ああなんか利子に圧迫される。生活が苦しい・・・」
「20万円(年収の1/10)の財布を買うんじゃなかった・・」
てな具合になるのがオチです。
大半がそうなります。
楽して稼ごうとしている人たちの基本思考です。
「おれは本気だ!」と言いながら何かしていますか?
「こんな職場いつか辞めてやる!」と言いながら動きを見せていますか??
どれだけ楽をして稼げるかを考えることが必要だ。
なんて著名な社長が買いたビジネス書的な本に書かれていることを間に受けて、稼げる系や自己啓発本ばかり読んでいませんか?
サボるのと楽は違うぞ。
楽という感じを見て下さい。
楽しんで「何か」に打ち込むのです。
技術を磨こうとか、稼ぐために発明とか、何かは自分で見つけてください。
言ってるのは愚痴だけじゃない?
それじゃ稼げないよ。
この本を読んでも無駄だ。
質問は答えを確定する
By: Mo Riza
本書の最後に、あるお坊さんからのこんな質問が紹介されているそうだ。
「お金があって幸せな人生」
「お金があって不幸な人生」
「貧乏で幸せな人生」
「貧乏で不幸な人生」あなたの人生は何処でしょうか?
なんだこの質問は。
この四択しか選べないのか??
どんなお坊さんからの質問なんだろう。
質問は答えを確定するといいますが、まさしくそのパターンの修辞的質問だよ。
この質問じゃ皆「お金があって幸せな人生」と言うに決まっている。
となると「やっぱり金だよね」って結果になる。
そこが違う。
幸せの定義を「金」に絞っているだけなんだよね。
人が幸せになるのは金じゃない。
金はツールだ。
使い方を失敗したら幸せになれない。
そうクロムハーツに700万以上もの金を使ってちゃ幸せになれない(泣)
もう買いません!(嘘)
では、このお坊さんの質問に私の師匠であります内田樹先生からの返答です。
貧乏はおのれの相対的劣位を感知して、自分は「貧乏だ」と規定する自己意識が生み出す。
だから、政府がどれほど税金を投じても「貧乏人」を富裕にすることはできない。
なぜなら、彼らはどれほど富裕になっても、自分の財布から税金を払って「貧乏人を富裕にしてやった」納税者たちに対する相対的劣位に苦しむことを止めることができないからである。貧乏は金の不足が生み出すのではない。
貧乏は「貧乏コンシャスネス」が生み出すのである。
誰でも他人の所有物を羨む限り、貧乏であることを止めることはできない。
そして、たいへん困ったことに、資本主義市場経済とは、できるだけ多くの人が「私は貧乏だ」と思うことで繁昌するように構造化されたシステムなのである。
内田樹の研究室より引用
貧乏というのは精神的なもの。
人を羨望の眼で見る限り一生貧乏のままなのです。
貧乏を抜けるには金のことを考えないことが重要です。
逆説的ですが。
だから稼ごう!と思って長財布を買った時点で貧乏になってしまうのです。
金の事は考えるな!好きなことを夢中でやろう。
そこに金が付いてくるという保証はないけれど。