僕がクロムハーツのレザーパンツを購入したのは1999年。
毎週通って手に入れたレザーパンツを店頭で見つけたときは感極まった。
大袈裟な表現に聴こえるかもしれないけれど、当時の僕はクロムハーツのレザーパンツを手に入れるために
必死になって貯めた。
しかも、いまのような在庫数もないし僕のサイズ28インチから30インチは日本人の体形にあっていることから、
店出しすればすぐに売切れてしまう状態だった。
価格は72万円。いまのそれと変わらない価格が「店出しするとすぐに売り切れる」んです。
凄いですよね。
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クロムハーツのレザーパンツには裾の長さが決まってるんだ
借りの裾上げもしてもらい自宅で出来上がるのを楽しみにしていたときに
ユナイテッドアローズのスタッフから電話が・・・
「レザーパンツは裾の長さがあり、それをクロムハーツ担当のスタッフKがチェックしますので
一度、Kが居るときに来店して見せてもらいたいのですけど・・・」と借りの裾上げをしたスタッフからだった。
K氏については雑誌にもよく登場していたUAのスタッフで、クロムハーツを担当しクロムハーツに対して矜持も持っていた。
当然僕としては買ってしまったレザーパンツについて「いまさら何を言われるんだろ??」と思っていたのですが・・・。
ようするに丈の長さの問題でした。
クロムハーツのレザーパンツはアメリカンのバイクに跨ったときを想定して作られている
クロムハーツのレザーパンツはハーレーダビッドソンに跨ったときに、一番美しくなるように作られています。
とのことでした。
なので一旦そこに座ってもらえますか??と用意されたのは普通の椅子。
写真のように座って裾が短くなり過ぎていないかをチェックしていた。
「・・・」
こんなもん口頭でスタッフに伝えとけ。
いちいち呼び出すな。
なんてことは思いましたけど、それが彼のコダワリなのだから言いませんでした。
僕はそういうコダワリを持った人が好きです。
周囲には偏屈と言われてても僕は好きで、そういう人の話を聞くのは楽しい。
思うんですけど、いまならCHROME HEARTS使用のハーレーをCHROME HEARTS各店舗に飾って、レザーパンツを購入する顧客に座らせて裾をチェックすればいいじゃん。
ハーレーも販売しちゃったりとか(笑)
WESCOとの出会い
僕はこのときにレッドウイングのエンジニアブーツを穿いていました。
長年履き込んだブーツはいい味が出ていたのですがUAスタッフからの一言・・。
「レッドウイングのエンジニアブーツもよく穿きこまれて愛着があるでしょうけど、クロムハーツのレザーパンツにはどうしても負けてしまいます。」
なななに!!?
「WESCOというブランドがあるので、そちらをおススメします」
ということだった。
CHROME HEARTSの出会いがWESCOを引き寄せる。
ブランドの創始者が好むものが僕の周りを埋め尽くす。
そういう風にしてCHROME HEARTSの世界観に包まれていく。