CHROME HEARTSに心奪われたのはスリチャードのレザーパンツでした。
レザーの上にクロス型のレザーが数枚貼られたデザインは僕の中で初めての体験。
僕はCHROME HEARTSのレザーパンツに出会った時点で「買う」と即決していた。
無意識の内に買うべきものとして決めていた。
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MOKOのレザーパンツ
MOKOのレザーパンツもまたセメタリーが「これでもか」っていうぐらいに貼られていた。
その写真を見たのが雑誌のフライデー。
当時はルナシーのJさんとTRFのYUKIさんが付き合っていて、CHROME HEARTS TOKYOで開催されてたセレブパーティーで二人は隠し撮りされていた。
僕は芸能人ふたりの写真よりもMOKOの後ろ姿に目を奪われた。
バックポケットから太もも一面に貼られたセメタリーパッチは並大抵の迫力じゃなかった。
いまでもあの雑誌フライデーを買っておけば良かったと後悔している。
やはり僕はセメタリーパッチに引きつけられていることが分かる。
そういえば、CHROME HEARTS OSAKAが出来る前に僕の担当をしていたスタッフはもの凄いレザーベストを羽織っていた。
使い込まれたレザーベストの背中一面にはセメタリーパッチ。
そんなスタッフのレザーベストを一目で気に入った顧客セレブが、同じベストをCHROME HEARTS OSAKAで注文したけど、クロスパッチの量が非常に少なくて軽いクレームもあったという。
当時は職人たちがノリで貼ってたようなところがあるらしい。
「ノリ」と言っても「糊（のり）」じゃないですよ。気持ちの上での「ノリ」ね。
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ニットのセメタリーベストも使い込めばいい味を出してくれそう。
そういった職人の感情や豪快さが僕たちを惹きつけていたのかもしれません。
言わばセメタリーパッチは昔のCHROME HEARTSの古き良きデザイン。
フレアニー同様にCHROME HEARTSにはあるべくして、あるものなのです。
