そこに何が生じたのかは僕の知る由もない。
ユナイテッドアローズがクロムハーツ事業を完全譲渡する。
譲渡先はもちろん我等が教祖であるリチャード・スターク(Richard Stark)である。
スポンサーリンク
クロムハーツとユナイテッドアローズ
僕がクロムハーツの存在を知ったのはユナイテッドアローズ心斎橋店でした。
シルバーアクセサリーの大ブームが起こる前の時代。
静けさのある店内にディスプレイされたクロムハーツはアクセサリーが数個という疎らな品揃えでしたが、シルバーアクセサリーが爆発的な人気となり、それを契機に数年後にはクロスがレリーフされたオンリーショップが誕生していたんですから、いまから振り返っても夢でも見ているような気分です。
クロムハーツの正規代理店としてのユナイテッドアローズ
ユナイテッドアローズは正規代理店として93年にクロムハーツの取り扱いを始めました。
上記画像のトートバッグはお互いの「絆」を記念して販売されたコラボレーションアイテム。
価格10万円というのは、いまから考えれば信じられないほどの"安さ"に思える。
CHROME HEARTS TOKYO オープン
1999年12月に実験店としてオープンしていた「UTICA」(ユティカ)を「CHROME HEARTS TOKYO ANNEX」としてクロムハーツを本格的に業態化する。
それに伴った第一号店がみなさんもご存知の「CHROME HEARTS TOKYO」です。
2001年の1月にはクロムハーツ業態の第2号店となる「CHROME HRARTS OSAKA」をオープン。
この空間が僕たちの脳内に、不変性に満ち溢れた砦を作った。
クロムハーツが今猶僕の中で神々しく輝くのはこの二つの店舗があったからだと思う。
そう、クロムハーツとユナイテッドアローズは切っても切れない関係だった。
いや切っても切れない関係の"はず"だった。
ユナイテッドアローズに迫った契約という名の期限
不穏な空気?を感じ取ったのはユナイテッドアローズの決算でした。
ここでは語りませんでしたが、なぜか一行が頭の中に引っ掛かっていた。
上記リンク先を抜粋しています。決算短信での「(4)事業等のリスク」です。
④取引先等に関するリスク当社グループの展開店舗の多くがショッピングセンター等の商業施設の賃借物件のため、店舗賃貸人または商業施設の財政状態等によっては債権の一部および出店に際して差し入れる保証金を回収できない可能性があります。また、不動産価格の上昇に伴う賃借料の高騰により店舗の収益性が低下し、業績に影響を及ぼす可能性があります。加えて、当社グループにとって、重要かつ特有な影響を及ぼす仕入先や生産委託先が倒産した場合、商品納入の遅延または不能が発生し、状況によっては業績に影響を及ぼす可能性があります。さらには、クロムハーツ社製製品の取扱に関して、クロムハーツジャパン有限会社とライセンス契約を締結しております。
当該ライセンス契約は現在も継続しておりますが、今後、契約期間の満了に際して契約延長等がなされない可能性があり、その場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。
契約延長がされない可能性でしたが、結局されなかったってことです。
この決算の時点では話の方向性は出ていたのかも知れません。
ユナイテッドアローズ株主優待券とクロムハーツ
そりゃ気になるでしょう(笑)
クロムハーツがお買い得になるからという理由でユナイテッドアローズの株を保有している株主の皆様も多いのではないでしょうか。
僕も株価の上下によるキャピタルゲイン・インカムゲインは度外視して株を保有しておりました。
もし、クロムハーツで株主優待の15%OFFが使えないようならば、持っていても仕方がないということになる。
それに、株主優待が効いている間に所有アイテムのメンテナンスやってしまいたい。
しかーし、ユナイテッドアローズとクロムハーツが関係なくなるのならば修理が無料に戻ることもあるかもしれません。
クロスパッチの修理が無料の時代が・・・くーる!きっとくる!
白装束に身を纏ったリチャードが井戸の中から這ってくるかも・・。
くーる!きっとくる!!
僕の予想なので無視してください。
今後はどうなるかは分かりませんが、アローズの動き次第で僕も動きます。
追記 株主優待券について(28年5月30日現在)
僕がやっているインスタグラムのフォロアー様に株主優待券について教えて頂きました。
ここを見るクロムハーツが大好きな方々への情報として共有したいと思います。
株主優待券は28年9月30日までは使えるそうです。
それ以後については現在協議中で決定次第にIR情報に掲載するとの事。
tak5509様ありがとうございました。
ブランドとしてのユナイテッドアローズとクロムハーツ
ブログの初めにも触れましたが、僕はユナイテッドアローズとクロムハーツとの間に何があったのかは知る由もありません。
何を語ろうが推測の域を出ないのですが、取りあえずクロムハーツを語るブログをしているので語ります。
ユナイテッドアローズは本気でブランド事業に取り組むという企業の方向性を示してから数年、あまりにも早い事業譲渡であると感じます。
【関連記事】インテレクチュアルギャラリーとクロムハーツ
それに、ユナイテッドアローズというセレクトショップにはクロムハーツという強烈な個性のあるブランドが必要なんじゃないか。と思うわけです。
クロムハーツのアイテムがユナイテッドアローズのショップ内にあるだけで店内の空気は重みを増した。
また、ユナイテッドアローズのスタッフがクロムハーツのアイテムを着けていることでも、他のショップと一線を画した。
それほどまでにユナイテッドアローズにクロムハーツの力、ブランド力は及んでいます。
事業を譲渡してもクロムハーツのアイテムが店舗から消えるわけではないとは思いますが今後どうなっていくのかは現時点では予想できない。
2024年12月末、クロムハーツ事業の譲渡完了を予定しているどうですが、なんかスッキリとしないユナイテッドアローズからの発表であることは間違いありません。