クロムハーツのパンツに施されていたデザイン
フレアーニーの廃止について個人的考察なんだけれど・・
これは、クロムハーツがブランディング強化の一環として
おこなった事ではなかろうか。。
製造工程を減らすことで経費的な面の削減もあるでしょうけど
それ以上に重要視したのが、クロムハーツというブランドを保つため、
孤高性を保つために行われた施策ではないのか。
これから永久的に作られるアイテムよりも、
ある期間しか存在しないアイテムがあることでクロムハーツのブランド力を保つ。
またはこれから新しい分野に挑むクロムハーツが唯一無二として
存在感を保てることが出来るデザインがこのフレアーニーな のではないかと。
こんなことを思いついたのは、デザイナー奥山清行さんの言葉を聴いたからです。
奥山さんといえばフェラーリをデザインした唯一の日本人。
では、どうぞ。
フェラーリ・エンツォという車は、10年に一度の限定生産の車なんですけれども、その販売価格が7500万円。
残念ながら僕もまだ買えません。
中古車市場でこれ1台が大体1億3000万円くらいの車になってます。
いまだに、売り出してから10年たっても販売価格を一度も下回ったことがないという奇跡のような車なんですけれども、この生産台数が399台。
なぜ399という変な数字なのかというと、市場調査をして、何人の人がこの車を確実に買いたいかっていうのを調べたら400人の人が僕は必ず買いますというふうに手を挙げた。
それに対して需要よりも1台少なく作れという創業者 の言い伝えに従って、フェラーリは399台で生産を実際にやめたわけです。
面白いのは、開発を始める前に「うちは399台しか作りません」と言ったら、その10倍以上の3000人以上の人たちがこのフェラーリに対して「この車を買いたい」というふうにデポジット(前払いの保証金のようなもの)を持っていらっしゃって、その中で会社が人を選んで、その399人のラッキーな人たちは7500万円の現金を持って、イタリアまで飛んでこの車を引き取りに行くわけです。
高飛車ですよね。
高飛車ですけれども、それをすることによって「フェラーリ」というブランド力は上がって、フェラーリっていう世界観の中にもっと入りたい人たちがボンボン増えていく、と。
日本は逆のことをやるじゃないですか。
6000万で売ったら500台売れるんじゃないかなあとか、5000万で売ったら1000台売れるんじゃないかな、と。
それをやっちゃうから未来の芽をつぶしちゃうんです。
ブランドの力を落としちゃうんです。
学ぶべきところっていうのは大いにあると思いました。
それを成し遂げているのがフェラーリっていうチーム、わずか3000人のチームでして、3000人のうち600人がF1という部門に従事しています。
ですから残りのなんと2400人で年間8000台の車を開発して、生産するまで全部入れて2400人です。
僕は大変なことだと考えます。
いつ来るか分からない15分のために常に準備をしているのがプロ。
どうです。
需要を保つためにはそれ以上の商品を世に出さないようにする。
もちろんそれだけじゃ駄目です。
しっかりとしたモノ作りがあるからこそ、商品力というものが出来るのです。
フェラーリの価格がそれを物語りますよね。
中途半端なモノ作りじゃないからこそ出来るブランディング。
自分たちが作り出したもの、作り出すものに絶対の自信があるからこそ
出来ることだと思います。
クロムハーツはアパレル界のフェラーリとなるのか。
今後の活動にも目が話せません。