スポーツコラム

夭逝した格闘家 山本KID徳郁の強さ

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天才格闘家 山本KID徳郁。

ギラギラとした熱い闘争本能を隠すことなく対戦相手にぶつけ、全力でぶつかり合うファイトスタイルに興奮させられたのが、つい最近の様に思う。

自らを神の子と称し、闘神への階段をこのまま突き進んで行った。

山本KIDの強さは肉体は勿論だけど、強靭な肉体を支えるのは不屈の精神力。

強敵を前にしても怯まない強さは、見るものを興奮させた。

しかし、闘いのリングは神の子に試練を与え敗戦の中からKIDは神の子ではなく「人」として成長している様に思えた。

それを感じたのは魔裟斗選手との数年ぶりの試合でした。

魔裟斗選手と山本KID徳郁選手が初めて対戦したのは2004年12月31日。

K-1 PREMIUM 2004 Dynamite!!でした。

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魔裟斗選手 vs 山本KID徳郁K-1 PREMIUM 2004 Dynamite!!

身体が小さいKID選手が魔裟斗選手からダウンを奪ったときには、全身に鳥肌が立った。

まさか、K-1ルールで魔裟斗選手に、勝ってしまうのか!?

しかし、そこは冷静な魔裟斗選手。

無理に殴り合うことはせず、距離を取りながらローキックを放ちペースを取り戻し、魔裟斗選手が勝利を収めた。

そして2015年12月31日に行われたKYOKUGEN 2015での再戦。

魔裟斗選手 vs 山本KID徳郁K-1 KYOKUGEN 2015

僕は11年前の初戦を思い出し興奮していた。

テレビの前で釘付けになっていた。

が、しかしそこにはギラギラとした両雄の姿ではなく、なんとなく和む試合が展開された。

精神的に成熟した大人の二人がそこに居るように感じた。

触る者を全て傷つけるような眼光の鋭さはなく、強さという闘志を内に秘める男の姿があった。

僕はこのとき、格闘技の意味を感じ取ることができた。

強さとは?の答えがそのリングにあるような気がした。

強さとは何か

闘う事で競い、お互いを高め合う勇気こそが純粋な格闘に於いての強さではないのか。と

井上先生のバガボンドに強さを求め彷徨う宮本武蔵に沢庵が言った言葉。

強い人は皆優しい。

格闘を通して優しさを身に付けていく精神的な幅こそが、強さの証しではないでしょうか。

家族をこよなく愛し、自分の命よりも大切な存在を守る姿に格闘家としてリングに上がる以上の強さをKIDに、感じました。

病気を公開し闘う意思を示したKIDはきっとリングに帰ってくると信じていましたが、残念でなりません。

ネットニュースを会社で見たときに手が止まった。

もう考える事が出来なかった。

最後に示した山本KID選手の強さとは、困難に真向から立ち向かう姿勢。

現実を見つめ闘う姿。

その勇姿は誰も忘れないし、家族やKIDの闘いに勇気付けられた人々の中に永遠に生き続ける。







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さなすけ

さなすけ

元プロボクサーのデザイン関連会社員。 妻と子とサスケ(オカメインコ)とクロムハーツを愛し、筋トレに目覚めたブロガーです。

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