スポーツコラム

【筋肉と減量】比嘉大悟選手が体重を落とせなかった理由は筋肉なのか

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こんにちは。

ボクシングタイトルマッチでの減量失敗が相次いでいます。

記憶に新しいルイス・ネリの減量失敗。

ボクシング関係者はマスコミも僕もネリを叩いていましたが、まさか比嘉大悟選手が軽量をクリア出来ずに王座を剥奪されるなんて思いもよりませんでした。

ただ、ルイス・ネリと異なるのは体重を落とす気がまったくなかったネリに対し、比嘉選手は落としたけど落ちなかった。

試合でもコンディションの悪さは目に見えてわかりました。

しかし、それは言い訳にしかなりません。

比嘉選手がここまで体重を落とせなかった要因はなんでしょううか。

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減量の期間

減量をする期間というのは人によって違いますが、僕がボクシングをしていた頃は、試合の約2週間前から減量に入ります。

ダイエットは現状をキープすることが目的ですが、減量は「計量のときだけ」体重を落とせばいいのです。

減量中ももちろんトレーニングはします。

だから、食事を制限する減量期間を長くするとそれだけ食べられない期間が長くなる。

僕は63kgから55.3kgまで落としていましたが、減量中のロードワーク(ランニング)が本当にキツかった。

それでもランニングの後は少し飲んだり食べたりできるので、食べるために練習をしていた感じです。

比嘉選手は普段、60kgから50.8kgまで体重を落とします。

筋肉質な選手は余計に減量が苦しくなります。

筋肉と減量

筋肉と脂肪では「筋肉の方が重い」というのは有名な話です。

比嘉選手はフィジカルトレーニングにも熱心に取り組んでいて、肉体は試合ごとに大きくなってきている。

胸囲が92cmもあるとのことですが、実際に筋肉と減量はどの程度の影響があるんでしょうか。

筋肉と脂肪の重さ

フィジカルトレーニングに取り組んでいたようですが、減量への影響はあったのでしょうか。

ここでは、筋肉と脂肪と分けるのでなく、実際には脂肪とそれ以外の組織という風にわけます。

脂肪組織と除脂肪組織です。

【LINK】【ダイエット】本気で痩せたいのなら体重を気にするな!除脂肪体重を理解する。

除脂肪組織というのが脂肪以外の組織で主に骨と筋肉のことです。

それでは脂肪との重さの差をみてみましょう。

脂肪 :2000cm3×0.900g/cm3=1800g
除脂肪:2000cm3×1.100g/cm3=2200g  ⇒両者の差 400g
タニタ応援健康ネット

これがフライ級のリミット50.8kgだったらどうなるでしょうか。

50.8kg=50800×0.900g/cm3=45,720
50.8kg= 50800g×1.100g/cm3=55,880=10160g=10.16kg

同じ体積でも脂肪と除脂肪(筋肉や骨など)では重さに差があるのです。

ボクサーが筋肥大をするようなトレーニングをやり過ぎると減量はキツくなる。

では、ボクサーが筋トレしちゃいけないのか??

ボクシングには筋トレはタブーなのか

日本のボクシング界にエビデンスを用いた科学的トレーニングを取り入れたのは、元二階級制覇の世界チャンピオンである井岡弘樹氏が最初です。

ウエイトトレーニングを行い、栄養を摂取し適度な休息を与えると筋肉は大きくなります。

体積をみても分かる通り、筋肉量が多くなるとその分、減量がキツくなります。

井岡弘樹選手は運動生理学などスポーツ科学の第一人者である東海大学名誉教授の田中誠一教氏に依頼し、ボクシングのトレーニングに筋トレを取り入れました。

筋トレに取り組んだ井岡さんは40kgしか上げれなかったベンチプレスを80kgまで上げるようになります。

レッグプレスでも100kgをやっとの思いでクリアしていましたが、200kgまで上げられるようになったんです。

しかし、井岡さんは体重オーバーをしたことがありません。

なぜか。

それは田中教授は井岡さんが減量に失敗しない「ギリギリのラインで鍛えた」と当時のドキュメントで語っていました。

世界チャンピオンの減量

ストーブ

僕は元プロボクサーで、数多くのボクサーと触れ合ってきました。

ほとんどのボクサーは減量に苦しんでいます。

先輩方はみな試合前に減量という自分との闘い挑んでいました。

世界チャンピオンになる人達は凄く強靭な精神力と肉体を持っていたから耐えられたのです。

ここで紹介する方法は絶対に真似をしちゃいけません。

僕は責任取れません。

コーラックで減量

コーラックってご存知ですか。

便秘の人の腸内運動を活発にさせるんですけど、減量中に飲んで体重を落としてました。

こんな状態で勝ち続けられるのですから並みの精神力ではないことが分かります。

真夏の車でサウナスーツ

体重が落ちないときには下剤まで用い、夏でもサウナスーツを着て車の中に入ったりしていました。

それでも、試合にはキッチリと落としていたのです。

比嘉選手の試合を見て思うのは、やはり世界タイトルマッチは体重オーバーの場合、試合をするべきじゃないってこと。

明らかに精彩を欠いた比嘉選手でしたが、後半で見せたラッシュは見事でした。

あれが限界。

スタミナを使い切った選手は打たれるだけです。

比嘉選手はその後入院。

精神的、肉体的疲労がピークを超えていたものと思われます。

比嘉大悟選手は体重を上げられないのか

限界まで体重を落とし、試合前には両脚が痙攣したり、パニック障害まで引き起こしていた前チャンピオンの比嘉大悟選手ですが、

階級を上げることはできないのでしょうか。

2018年2月25日に放送された松本人志さんと東野幸治さんのワイドナショー

比嘉大悟選手がゲスト出演していたときも減量の辛さを語っていました。

東野幸治さん:
次の階級上げて行こうって感じなの?今後は?

比嘉大悟選手:
今回の試合終わったら会長にお願いしようかなと思っているんですけど....
あの~やっぱり色々・・いろんな関係があるらしくって・・・(苦笑)

いろんな関係って何でしょうか。

スポンサー的なことでしょうか。

このあたりもいろいろな大人の事情があるのかもしれません。

まとめ

井上尚哉選手がこのようなコメントがあります。

「試合間隔が短かったのもあるけど、やると決めた体重はつくらないといけない」

井上尚哉選手もライトフライ級時代は12キロの減量を強いられていた。

しかも世界タイトルマッチの前にインフルエンザに罹患し練習が出来ないまま減量をしタイトルマッチに挑戦していた。

「練習が終わって1・9キロオーバー。飲まず食わずで3日間寝て、基礎代謝だけで落とした」と明かし、「最後は気合で落としていたので(比嘉に)アドバイスはできません」と苦笑した。

一方で「メンタルがやられていると思うので、しっかり休んで復帰してきてほしい」

厳しい言葉の裏には比嘉選手に対する思いも感じられます。

僕ももっと比嘉選手のファイトをみたい。

復帰の時を心待ちにしています。




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