貧困の少年時代を過ごし、配管工の作業員からUFC史上初の二階級制覇を成し遂げ、アメリカンドリームを叶えた格闘家コナー・マクレガー。
彼の強靭な肉体には気迫が宿ります。
肉体に気迫が宿るのは、常に筋肉が躍動しているからです。
筋肉を動かすことでエネルギーが生じる。
エネルギーは全てを動かす力、熱となり、気力を生み出す。
闘う男たちのような活力のある身体を手に入れるには、彼らに倣(なら)い筋肉を動かすことです。
さぁ、僕たちもコナー・マクレガーのようなトレーニングをしようじゃありませんか。
コナー・マクレガーがトレーニングで心掛けているのは「身体の声を聴くこと」です。
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トレーニングは人によって違いがある
コナーはトレーニングで無理を強いないと言います。
彼は筋肉がボロボロになるまでウェイトトレーニングを行ったりはしません。
彼の成功は、自分自身の身体の声を聞き、そしてその時、体が必要としていると感じること行うことで作り上げられてきました。
他選手とは異なり、彼の生活は厳しいトレーニングプログラムとは無縁なのです。
【引用元】Fitness Junkie:UFCのスター、コナーマクレガーのトレーニング方法とは?
過酷なトレーニングは自分には合わないと言い切り、独自のトレーニング論を持っています。
僕もこの考えは非常に大切だと思う。
なぜなら、身体は相対的なものだからです。
トレーニングが皆同じというのはどこか不自然なのです。
基礎のトレーニングを行うことは必須です。
様々な格闘技がありますが、その技について習うということは基本的な動作は同じになるのは必然です。
なぜなら、格闘技にはルールがあるからです。
しかし、同じことを繰り返す単調なトレーニングでは、飛びぬけて強くなるのは難しでしょう。
基礎をしっかりと固めつつ、独自のトレーニングで鍛え続けた結果、コナーはUFC2階級制覇という偉業を成し遂げたと思います。
強さの鍵はトレーニングの応用力
トレーニングの応用こそがライバルと差をつける重要な分岐点です。
強い選手は運動方法を工夫しています。
プロボクシング世界バンタム級チャンピオンの井上尚弥選手は、お父さんと弟を乗せた自動車を押しながら坂道を登ることで、対戦相手に押し負けないパワーを養い、単調な練習を飽きない様にお父さんであるトレーナーが練習を組み立てています。
強くなるためには筋肉にストレスを与えることは必須です。
身体の強さを手に入れるということは、その環境に身体が慣れることを意味します。
より強い負荷を掛けることで、筋肉は強く発達する。
しかし、ただ鍛えるだけでは駄目です。
人間の体は「有限」だと知る事が最も大切なのです。
身体の声を聴くということ
脳では「出来る!」と思っていても限界を超えたトレーニングをすると、身体は拒否反応を起こします。
それが故障、つまり怪我です。
人間の身体は怪我に至る前に、様々なかたちで我々に危機を教えてくれます。
疲れであったり、怠さ、気持ちが入らない・・などという怪我に至る前の初期症状を僕たちは無視をしてしまうのです。
練習を「やらなければいけない」という焦燥にも似た感情という真面目さが身体の声をシャットアウトするのです。
人間は時として、到達点ではなく目の前の課題を過大評価し取り組んでしまう。
その汗は成功に繋がる汗なのか?を考えずに黙々とトレーニングに打ち込む。
すると身体の声を無視した代償が体感として表層化するのです。
筋肉や関節、靭帯や腱などに「痛み」として現れるのです。
スポーツ選手に怪我が多いのもこのためです。
そんな僕は左腕の上腕二頭筋から前腕に掛けての腱が痛いです(笑)
もう何ヶ月も痛いので、慢性化しちゃっているかもしれない。
いまの悩みでもあったりする。
この様にしに眼の前の課題を重要視し過ぎて身体の声を無視した結果、怪我をするという流れになる。
身体の声を素直に聴くのは難しいですが、聴こうとする事で、練習に対する取り組みも変化します。
コナー・マクレガーの一日
「朝起きると水を飲み、ストレッチをして体を緩め、そうして1日の活動を始める。」と彼は説明します。
「その時々の気分に合わせてジムに行ったり、テコンドー、柔術、ヨガやカポエイラのクラスに行ったり、時にはボクシングをすることもある。多様性を持たせるのが一番だ。自分にはハードなウエイトトレーニングは向いていない。」
マクレガーのアプローチは実際効果的であることが示されています。
【引用元】Fitness Junkie:UFCのスター、コナーマクレガーのトレーニング方法とは?
コナー・マクレガーは多様性を持たせることを念頭においてトレーニングをしています。
一つの動きに捕らわれず、あらゆる格闘技に触れることで柔軟な強靭さを手にしようとしている。
「柔軟さ」というのは身体だけではなく、考え方にも当てはまります。
真っ直ぐ下がるの本能、左右に動くのが技
スパーリングなど実戦中に、相手が突進してきたら素人に近い人ほど真っ直ぐ下がります。
真っ直ぐとは直線的な場合を意味しています。
攻撃も同じで、ほとんどの人は対戦相手に対して、真っ直ぐ攻めます。
しかし、強い選手は相手が突進してきたら左右に動き身体を入れ替えます。
攻撃の基本は横から攻める
攻める時も同じです。
相手のサイドに回り、横から攻める様に心掛けます。
ボクサーがリング上で動いているには、攻めやすいポジションを取るために動いているのです。
真正面から攻めれば、相手の攻撃をまともに喰らい反撃されますが、横から攻めれば攻撃をもらいにくくなる。
いつも自分が有利な状況に置くことが、勝利への道です。
ただ動くのではなく、考えて動くのです。
柔軟性を持たせるというこは真剣になり過ぎちゃいけない。
楽しむ心があれば、人は伸びていきます。
楽しさがあれば続けることが苦痛じゃない。
努力が遊びに勝てないというのは
そうはいっても、勘違いしてはいけないのは、決して「楽をして」強くなるというのとは違うこと。
楽しむこは楽(らく)をすることじゃない
「楽しく」トレーニングをするのと「楽をする」のは別です。
「楽しく」は動きの中にある感情ですが、「楽をする」のはサボるという動かない前提があります。
楽しくトレーニングをするというのは、動きの習得を楽しむこと。
コナー・マクレガーのように沢山の格闘技を習うときに、教えてくれる人に対して経緯を払い楽しみながら習得すること。
為末大さんは「努力は遊びに勝てない」といいますが、遊びってふざけることじゃありません。
ゲームをやる感覚なんです。
分かりますか。
ゲームは問題を解くのが楽しいですよね。
攻略を楽しむことが出来るというのがゲームの醍醐味です。
しかし、攻略が苦痛になるとそんなゲームはしませんよね。
あなたも携帯ゲームをしていると思いますが、面白くないゲームってやらないですよね。
英語単語を覚えるアプリを入れても、起動せずに放置の人も多いでしょう。
競技を楽しめなければ伸びないとはそういうことです。
コナー・マクレガーのトレーニング まとめ
コナー・マクレガーのトレーニングを見て思うのは行動に哲学を持つことが大切だと思う。
自分の行動を探求することで新しい道は開ける。
どこでそれに気が付けるか?
ここが人生の勝負で勝てるポイントとなるでしょう。
生き方に哲学を用いて、ルールを律する。
強さとはそういったルールを自らに課し、生きていく様のことです。
身体を鍛えれば精神的ストレスにも強くなる。
心身ともに強くなるのは、身体を鍛えること。
そして身体を鍛えれば精神も強くなる。
コナー・マクレガーのトレーニングは人間の本質に迫った生きる道がある。