これは僕が愛用しているCHROME HEARTSのK&Tリングです。
ちなみにCHROME HEARTS OSAKAで買いました。
そして、こちらは楽天市場で販売されているクロムハーツのK&Tリングにそっくりなリング。
楽天市場のCHROME HEARTSにそっくりなリングたち
K&Tリング コピー商品
上の商品名を見る限り「ch015」とありますのでCHROME HEARTS(クロムハーツ)を意識していると思われます。
違いといえばCHROME HEARTSの刻印が入っていないだけです。
そっくりです。
他のもキーパーリングやクラシックオーバル、オーバルスターなどがあります。
キーパーリング
クラシックオーバル
オーバルスター
価格もクロムハーツの10分の1程度です。
クオリティが高過ぎるくらいのソックリです。
初めてこのコピーリングを見つけたときにはなぜ楽天市場で販売できるのだろう?と思いました。
楽天市場で偽物(コピー商品)は販売できない
楽天市場ではブランド物の偽物は販売できません。
デザインがそっくりでクロムハーツタイプという表記もダメです。
じゃあ、これは権利侵害に当たるんじゃないか!?
でも、今回の場合、リンク先のお店はルールに反していないのです。
こんなにも堂々と楽天市場で完全パクりまくりのリングが販売されているのか。
僕は考えました。
そして、一つの答えに辿り着きました。
それは「意匠」だと思います。
意匠権でデザインを守れ
意匠とはデザインに対する権利です。
これがあることで、ブランドのデザインを守っているのです。
特許庁のホームページに意匠の確認方法が掲載されています。
特許庁
上記ページで調べてみたのですが、CHROME HEARTSは意匠の登録を行っていないのです。
商標は全方位やっている感じですが、意匠がほとんどない。
CHROME HEARTSの意匠が確認できたのは、香水のボトルぐらいです。
ちなみに、エルメスはほとんどのデザインが意匠登録をしています。
Apple社もデザインに関しては細かく意匠を登録しています。
上の AirPodsなんて細長く伸びる部分(通称うどん)にまで部分意匠が登録されており、この部分があるだけでappleのデザインをパクったことになってしまう。
さて、先ほどのCHROME HEARTSにそっくりなリングですが、僕たちが見たら明らかにCHROME HEARTSのパクりだと分かっていても意匠の登録がされてなければ、デザインを真似しても「CHROME HEARTS」とさえ名乗らなければ販売できてしまう。
ここのお店「シルバーアクセサリー Zero-1」は上手い戦略を立てた思います。
CHROME HEARTSのデザイン対策
CHROME HEARTSは早め手を打たないと金を稼ぎたいシルバー職人たちにデザインを好きなようにされちゃいますよ。
小田嶋さんに言わせれば、ブランド名だけ乗っけて簡単な技術で高額を摂っているクロムハーツに問題があるとなるんでしょう。
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ブランドのコピー商品と価格設定について
高級ブランド品になるとどうしても出てくるが偽物・贋作。 所謂コピー商品である。 私の大好きなCHROME HEARTSの ...
確かにそれもありますが、ただデザインという分野では思い浮かぶまでが至極大変な作業なワケです。
思い浮かんだデザインがハマり一躍市場を席巻するものがあるのです。
そういった知的財産を守るのが「意匠」なのです。
技術に裏打ちされた工業製品との違いがあるのでしょう。
シルバーにクソ高い金額を乗っけているのだからCHROME HEARTSは意匠を申請すべきだと思います。
その分の資金は十分にあるはずです。
ここまでソックリで精巧に作られた偽物が販売されてしまえば、本物の価値が落ちるということを分かってほしい。
CHROME HEARTSよ。急げ急げ。