こんにちは。
コードバンの使い込んだ質感に魅了され、オールデンを手に入れたのが10年前です。
購入日 | 2008年7月27日 |
購入店 | LeatherSeoul |
新婚旅行のハワイで購入し現在に至るまで履き続けました。
革モノの良いところは、大切に使えば、ツールとしていつまでも使えるということです。
俗にいう一生モノってやつです。
オールデン コードバンシューズのエイジングを見ていきましょう。
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ハワイで購入したオールデン2210
写真の靴は購入したばかりのオールデン2210です。
新品のオールデンはコードバンのアッパーにシワが一つもない。
まるで風の吹かない水面を見ているが如く瑞々しい。
オールデン2210を見ると、新婚旅行のを思い出します。
コードバンの光沢が美しい1枚です。
好きな人には堪らない魅力だと思います。
デジカメも10年前の代物なので、現在のカメラより画質は落ちます。
それでも、この光沢感です。
コードバン押しのオールデン
10年前はオールデンといえばコードバンでした。
当時(2008年)どの雑誌を見てもコードバンを押していたのです。
なので、僕としては急にクロムエクセルやらカーフをお勧めされても「言うことブレブレじゃん」って思ってしまう。
10年前の雑誌Beginでも「10年使ったモノ」を特集し、エイジングされたオールデンの魅力を伝え僕たちに購買意欲を湧き立たせていたのです。
現にぼくも使い込まれた革を見て「コードバンを育てたい」と思ったユーザーの一人です。
雑誌Begin 10年使ったモノ これから10年使うモノ
10年前の雑誌では既に10年選手という大御所がおられましたから、いまでは20年選手ということです。
そして、10年前に購入した僕のオールデンもついに10年選手です。
長い様で短かった10年でもあります。
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オールデン2210を履きまくった10年間
僕はこの10年、オールデン2210を履きまくった。
所有している靴の中で唯一の短靴。
なので脱着が楽過ぎて、時間に追われた朝には一番足が入れ易かったのです。
一週間続けてオールデン2210を履いたことは何度もありました。
同じ靴を一週間も履き続けるのは「靴にとって良くないこと」というのは僕だって知っている。
しかし、会社には8時に到着していた僕は朝の時間は本当に忙しく、シューレースを結ばなくてもいい短靴をどうしても選んでしまう。
このようにして、僕のオールデン2210はエイジングされていったのです。
履けば履くほど革の風合いも変化していくのでまるで「生き物」のように感じます。
靴を履き、またメンテナンスをする工程を「育てる」と例えるのは、手を掛けるほどに魅力が増していくからです。
という意気込みで履き続けた結果、バーガンディが深みのあるグラデーションに変化していきました。
使い込み変化するレザーをエイジングと呼ぶ
エイジングというワードは商品と僕たちを繋ぐコピーです。
使っていくほど恰好よくなるという言葉は経年劣化を経年進化に変える魔法の言葉。
しかし、魔法の言葉だけでは決して流行にはならないのです。
そこには実際に10年以上履き込まれたブーツの存在が必要なのです。
俗にいうベネフィットです。
使い込まれて進化したオールデンの姿があるからこそ、僕たちは高額を投資して「一生モノ」と呼ばれる靴を手に入れたいと思うのです。
深みを増すコードバンの魅力
魅力がオールデン2210にはあります。
2210だからというよりもコードバンを10年間使いまくったことに対する価値がある。
ファッション業界の賢人たちが作ったブームとも言えるのですが、オールデンにはそんなマーケティングの先にある靴作りのノウハウがある。
育て甲斐のあるコードバンですが、メリットとデメリットは表裏一体で存在する。
これはあらゆる物の全てに共通しています。
オールデン コードバンのデメリット
オールデンは最高の靴だとは思う。
だからと言って全てを満たしてくれているわけではない。
何かしらデメリットは存在する。
コードバンのオールデンは水に弱い
このオールデンも10年の間には何度か雨にも打たれました。
コードバンが水に弱いというのはファッションに興味がある方なら既にご存知だと思います。
しかし、適切な処理を施せば普通の雨なら問題ありません。
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水滴の後は残りますが定期的なメンテナンスが徐々に消してくれます。
それに、レザーアイテムというのは強弱の問題はあるにしろ、どちらにしても水に強くはない。
ヘビーデューティーなWESCOにしたって、定期的なメンテナンスをないと同じ10年でもボロボロになったりする。
使い方とメンテナンスでこのあたりは克服するしかない。
コードバンは傷が付きやすい
コードバンは傷が付き安い。
もともと光沢を保っていう状態というのが、特別な状態なのですよ。
履いていればどんな靴でも傷はつきます。
しかし、こういった小さい傷もメンテナンスどうにでもなります。
擦り傷もメンテナンスを重ねる事で確実に傷は見えにくくなる。
逆を言えば、傷が出来ることによって消そうとする気持ちが、靴を磨く腕をあげ深みのあるカラーを生み出すのです。
エイジングは愛情を持ってアイテムに接した状態のことをいうのです。
メンテナンスはダメージを美に変えるのです。
使い込むとアウトソールの磨り減りが早い
アイトソールばかりは磨いてどうこうなる問題じゃありません。
使えば減る。
それだけの事です。
ヒールの磨耗がレザー部分に達する前に手を打つ必要があります。
僕はそこでリップルソールに変更しました。
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リップルソールとは
リップルソールは別名シャークソールとも呼ばれ、サメの背びれが連なった様なデザインです。
このアウトソールはクッション性に優れ、大地を掴むグリップ力にもある。
ハンディキャッパー仕様の矯正靴を生産していたオールデンと相性の良いアウトソールと呼べるでしょう。
それにオールデンのコードバンを乗せたリップルソールはとてもクール。
10年使用のオールデン コードバンのエイジング
使用頻度が高い靴はアッパーに美しい波がうまれ、それが靴の表情を変える。
僕が革製品を好きな理由もそこにあって、変化を楽しむことができるからです。
使い込む毎に劣化するものもあれば、進化するものもある。
これは製品によってだけで変わるものではなく、使う人によって変わるものなのです。
いくら上部なブーツでも放置の末にあるのは劣化です。
しかし、愛情を込めてメンテナンスすることで輝かせることが出来る。
放置というのはある意味、暴力と同じです。
暴力の延長線上に愛情はない。
と、内田樹先生がいうように、愛情を込めたものが進化をして行くのです。
それがエイジングと呼ばれる経年変化なのです。
10年使い込んだオールデン まとめ
10年間使い込んだブーツは我ながら恰好良いと思う。
デメリットとされる弱点も適切に対応すれば、それが強みになる。
15年、20年後も履き続けられるように、しっかりとメンテナンスをし愛情を込めて育てます。
しかし、オールデンは皆さんが思っている以上に強いです。
一足は持っていても損はしない靴だと思います。