クロムハーツには様々なデザインモチーフがある。
創始者でありデザイナーでもあるリチャード・スタークが、芸術性のある表現をするうえでの着想。
クロムハーツには限りなく多くのでデザインがあるが、根本にあるモチーフから派生している。
モチーフに込められた意味を知ることで、そのアイテムが持つ個性を知る事ができるでしょう。
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クロムハーツのデザインモチーフの由来
リチャード・スタークはそのインタビューの中で、幼少の頃は三方を墓で囲まれた家で育ったと語っていた。
俺が小さい頃は(テーブルの上に指でその様子を描きながら)ここが俺の家だとしたら、ここが墓地で、ここが墓地で、ここも墓地っていう環境(つまり、三方を墓地に囲まれた家!)に育ったんだ。
だから、友達の家へ行くにも近道をして墓地の中を通って行ってたんだよ。
そして、その外側はたくさんの木に覆われていた。墓地と木に囲まれて少年時代を過ごしたっていうわけなんだ。
教会や墓地、古びた農家などが好きだったというように、リチャードの幼少期の思い出がデザインを生み出す根源となっていることを感じる。
クロムハーツのデザインの根幹を成すモチーフはリチャードの中に眠る幼少期の記憶の断片といってもいいでしょう。
クロムハーツクロス
クロムハーツの数あるモチーフの中でも一番有名なものでしょう。
クロムハーツといえば十字架を多い浮かべる方も多いはずです。
前述の通り、教会や墓地から影響を受けたと思われます。
様々なブランドが十字架をデザインする中でクロムハーツのクロスは気品に満ち溢れたバランス感覚を見せてくれます。
僕が一番最初に購入したクロムハーツのアクセサリーもクロスペンダントでした。
いまでは編み上げのレザーは切れてしまいましたが、ボールチェーンに通して現在も活躍中です。
このクロスが派生し様々なデザインへと広がりを見せます。
フローラルクロス
クロムハーツにはクロスモチーフから派生したデザインが各種存在しますが、これもその一つ。
クロスをメインに十字の間にフローラルをが曲線を描く。
流れるような美しいラインはリングやブレスレットにデザインされている。
僕が所有するレザーベストには背中に配置しています。
セメタリークロス
クロムハーツクロスが連なってデザインされたものが「セメタリー」です。
その名の通り、アメリカの共同墓地をイメージして作られたものです。
レザーを補修するときにクロスパッチを連ねて貼ったデザインが人気となりアクセサリーにまで発展しました。
分厚いレザーを何枚も重ねて縫い合わせる技術は門外不出。
ここからは噂話ですが、日本の正規代理店であったユナイテッドアローズがクロムハーツ社に日本の職人を出向させたが、クロスパッチを縫い合わせる技術は教えなかったと言います。
この頃から、ユナイテッドアローズとのリレーションシップを解消しようと考えていたのかも知れません。
あくまで、僕の想像です。
ストリートショップの本物と偽物を比べる企画並みの信憑性です。
レザーのデザインが人気となり、アクセサリーとして発売されました。
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クロムハーツのモチーフ フローラル
薔薇の花をイメージしたモチーフ。
男女問わず身に着けられる、クロムハーツに当初からある定番のモチーフです。
クロムハーツのモチーフ ダガー
クロムハーツのダガーは他ブランドのそれと違い、尖り過ぎていない落ち着いた雰囲気にセンスの良さを感じる。
シルバーアクセサリーというのは、もともと魔除けなどにも用いられたことから、ダガーの様なデザインが多くなる。
いまにも突き刺さりそうなダガーではなく、日常に馴染む強さを感じさせる。
本気過ぎるダガーデザインはちょっと子供っぽくなってしまう。
しかし、この落ち着いダガーモチーフは力強さのみを抽出して卓越したデザイン。
クロムハーツモチーフ B.S.フレア
BSフレアは百合の紋章がモチーフとなっている。
BSフレアの「BとS」はBoy Scouts(ボーイスカウト)の頭文字であるBとSのことです。
クロムハーツがボーイスカウトのスカウト章にインスパイアされたモチーフ。
スカウト章については下記リンクを参照してください。
【関連リンク】スカウト章
クロムハーツ クロー
クローのモチーフを初めてみたのはクロムハーツ大阪が新規オープンする前だったと思う。
ユナイテッドアローズ心斎橋店で初めてみた記憶があります。
リングが誕生したのも、確かクロムハーツ大阪がオープンする直前だったように記憶しています。
クローのモチーフとなっている爪は猛禽類や熊といった動物諸説あります。
主にワイルドなアイテムに使用され、ハンティングジャケットにはデフォルトでこのボタンが用いられています。
このようなモチーフの選定を見ていると、クロムハーツが細部にまで拘りを持ちアイテムを作っている事が分かります。
クロムハーツ モチーフ スター
五芒星をデザインしたものや六芒星のものもある。
日本に初めてクロムハーツが上陸したときに、センセーショナルを巻き起こしたライダースジャケットにガッツリと使われていたのがこのスター。
クロムハーツのモチーフ ハート
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ハートに唐草を絡めたハートのモチーフは男女問わずに身に付けられるデザイン。
女性にも男性にもハマる超越したデザイン感覚はクロムハーツの世界観の共通性が成し得るもの。
ケルティックドッグ
古代神話の空想上の生き物をデザインしたケルティックドッグ。
今にも動き出しそうなドッグは躍動感に溢れる。
一匹のものから、3匹が円を描くケルティックリングなどがありバリエーションも様々です。
数十年使い込むと彫刻は摩耗され消えていく。
コラボレーションモチーフ
クロムハーツの芸術性は枠内には納まらず、様々なアーティストのコラボレーションを果たしている。
foti by クロムハーツ
クロムハーツのスカルデザインは全てJOE FOTI氏によるアートによるもの。
クロムハーツの世界観に多大なる影響を与える彼の存在はクロムハーツにとっても大きいものです。
ローリングストーンズとLIPS AND TONGUE
ローリング・ストーンズがクロムハーツを訪れ「カスタム商品を作りたい!」と依頼があり実現したコラボレーション。
世界のローリングストーンズが選んだブランドがクロムハーツというわけだ。
LIPS AND TONGUEをシルバーアクセサリーで見事に表現。
メイプルソープとクロムハーツ
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メイプルソープ財団から依頼があり実現したクロムハーツとのコラボレーション。
スクエアなクロスが独特の印象を与えクロムハーツのアイテムに変化をもたらした。
妖艶で不思議な感覚を纏うメイプルソープとクロムハーツのコラボはまさに新境地と言える。
クロムハーツのモチーフまとめ
ご覧頂いたようにクロムハーツはそれぞれがアクセサリー単体としても魅力的です。
各ウエア類のパーツとしても機能します。
ファッションを超えアートの域に達しているからこそ、クロムハーツのアイテムは一生モノと言われるのでしょう。