まだまだ生きると思っていた。
バイタリティー溢れる活動からは「死」を連想させなかった。
ヤフーニュースの見出しには『モードの皇帝 死去 85歳』としかなく、クリックをしたらまさか彼の名が出てくるとは・・・
Karl Lagerfeld(カール・ラガーフェルド)
モード界の皇帝、巨匠、その全てを超越する存在といっても過言ではないでしょう。
生涯現役を全うしたレジェンドです。
いつまでも人々は彼を求めました。
彼の創りだす全てのデザインが多くの人にとっての正解だった。
それはデザインを超越し、アートとして求められた。
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カール・ラガーフェルドは存在がアート
デザインとアートは別物です。
アートは自己表現であり、デザインは人の為に作られる。
デザイナーは他人が求めるものを形にする作業だと思っている。
僕も仕事でデザインを求められるが、自分の好きな物はあまり作らない。
依頼者が求めた物を、僕というフィルターを通して形にする。
だけど、カール・ラガーフェルドのようなビッグネームになると「彼がデザインしたものが欲しい」というユーザーが現れるのです。
彼が表現したものが正解という世界がそこにあり、彼が創ることが既にデザインとして組み込まれているプロジェクトがある。
それはもうデザインという領域を超えてアートに達しているのです。
ファッションデザイナーというのは自己表現で人々の共感を生むものだと思っている。
どちらかというと、アーティストに近い存在ではないでしょうか。
世界に認められている人々の多くは「奇抜」の先にある「共感」を得ている。
クロムハーツとカール・ラガーフェルド
クロムハーツのファンの皆様なら同じ気持ちを抱いていると思う。
カール・ラガーフェルドがクロムハーツのジュエリーをジャラジャラ着けて登場したのを見た時は「俺は間違ってなかったんだ」とクロムハーツを選んだ自分の眼に自信を持てた。
クロムハーツファンのぼくたちには大きな影響を与えた人物でした。
印象的なのは、ドキュメンタリー映画でボールに入れたクロムハーツのジュエリーをジャラジャラジャラーっとシルバーのポーチに入れるシーン。
クロムハーツのリングは全て持っていると語っていた通り、すごい量です。
エディスリマンとカール・ラガーフェルド
出典:www.benjaminkanarekblog.com
エディ・スリマンのDiorを纏うために、13か月で42kgのダイエットに成功したのはあまりにも有名です。
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理想を描くダイエットは成功する。カール・ラガーフェルドに倣うダイエットの本質。
By: Okko Pyykkö 「気持ちが大切」 とはよく言いますが、これは本当です。 「気持ち」さえ強ければ体型を変化 ...
ファッションとダイエットというか、体型を保つのとは深い関わりがあることが分かる。
細くスリムに自分の身体をデザインした男の姿に意志の強さを感じた。
Karl Lagerfeld(カール・ラガーフェルド)が逝く まとめ
また、一つの時代が終わった。
人間の致死率は100%です。
誰でも死を迎え入れなくてはいけません。
それは分かっている。
寧ろ「死」は当たり前のこと過ぎて、目の前にあることなのに、なぜか一番遠くに感じるんだと思う。
死は怖く、儚く、だけど一番身近にあること。
三人称の死から二人称の死になり、そして最後は一人称の死を受け入れる。
人生とは死との対峙が本質にあるんだなぁ。
後悔の無いように生きよう。