スポーツコラム

井上尚弥選手が眼窩底(がんかてい)骨折と判明。その症状とは。

2019年11月11日

こんにちは。

元プロボクサーです。

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激闘の末、WEBSSをバンタム級を制覇した井上尚弥選手ですが、決勝戦でフィリピンの閃光、ノニト・ドネア選手の左フックを貰って右目の上をカットしました。

そのときからずっと相手が「二重に見える」状態で最終ラウンドまで戦ったと聞いて、経験のある僕は「もしや・・」と思ったらやはり眼窩(がんか)底骨折だったようです。

しかも鼻の骨も折れているとの事でした。

眼窩(がんか)底骨折

眼窩(がんか)底骨折 眼窩底とは、目のくぼみ=眼窩の下方にある骨の壁。
程度の差はあるが、目を強打し眼窩底に骨折を起こし、その骨の裂け目に眼筋やその他の組織などが落ち込んだことをいう。
眼球を動かす眼筋がはまり込んだ場合は、眼球運動に障害が起こる。眼球後部の組織が落ち込むと、目が陥没することもある。
陥没が激しい場合、また3~4週間たっても、眼球の運動障害がある場合は、眼筋を引っ張り出すための手術が必要になる。

引用元:下記URL 日刊スポーツ
https://www.nikkansports.com/battle/news/201911090000956.html

眼球って皆さんが考えているよりも硬いのです。

だから眼に圧力を掛けられると、それを支える骨の壁が割れてしまう。

眼窩底(がんかてい)骨折経験者の僕から言わしてもらえば、よく試合が続けられたと思います。

井上選手は肉体的な強さだけじゃなく、精神的にも卓越したファイターだということが証明されました。

眼窩底骨折が起こると、その症状から戦いには相当不利な条件となります。

並のボクサーなら戦うことができないでしょう。

眼窩底骨折には以下のような症状があるのです。

二重に見える

井上選手も左フックを貰った瞬間から、ドネアが二重に見えたと言ってましたが本当に見えるのです。

どのように二重に見えているのは、簡単に再現できます。

両目を開けた状態で片方の瞼(まぶた)を押さえてください。

いいですか、目を開けた状態でやるのですよ。

こんな感じで。

ほら、目の前のものが二重に見えるでしょ。

骨折により眼球の位置がズレるので、目の前のものが二重に見えるのです。

その様な状態で井上選手はドネア選手と戦っていたのです。

よく勝てたと思います。

僕も試合中に対戦相手が二重に見えたことがありましたが、焦って集中力が一気に途切れました。

距離を取るとパンチを避けきれないので、自分から頭を低くしてインファイトで勝負をしました。

瞬間の痛み

眼窩底骨折をしたときは、めちゃくちゃ痛かったです。

瞬間的に眼の奥がズンズン痛みました。

「痛ってーっ!」という感じ。

眼の奥の痛みというのはすぐに引きますが、その後に前歯が痛くなります。

前歯も痛くなる

眼窩底骨折をした直後は目の奥の痛みだけでしたが、夜になると前歯もズキズキ痛み出しました。

医師に告げると「目の神経と前歯の神経が繋がっている所為なので気にしなくていい」とのことでした。

井上選手は鼻の骨も折れているみたいですので、どこが痛いかわからない状態だったかも知れません。

試合のあとは焼肉に行ったそうです。

肉食べたのかな?

まさにモンスター。

それだけアリトロフィーを手にした喜びの方が大きかったということでしょう。

眼窩底骨折(がんかていこっせつ)の後遺症

僕は練習で目が二重に見えた直後に、すぐに病院に行きました。

瞳孔が開く目薬をさし、暗い部屋に数分間います。

すると、瞳孔が暗闇に乗じて開き、そのままの状態になる。

その後に目の焦点が合うのかチェックをしました。

僕の場合は眼球にレンズを当てた状態で三角形と星形(ペンタゴン)を線からズレないように書かされました。

焦点のズレや見た目(目のくぼみ)などが酷くないのなら手術はしません。

ちなみに、僕は大阪の病院で診てもらいましたが「眼窩底骨折かどうかわからない」という診断だったので、地元の病院でCTスキャンを撮って診察しました。

ですが、その病院でもCTスキャンの写真を見ながら「折れているかどうか分からない」ということでしたので、スキャンした写真だけもらって兵庫医大にいきました。

そこで診察をしてくれたのは若い先生でしたが、CTスキャンを見るとすぐに「ああ、折れてますよ。眼窩底骨折です」と診断されました。

病院が違うだけで、こんなにも仕事のスピードと判断が違うのか。と感心しました。

僕は少し焦点のズレがありましたが、手術をしても完全に治らないし見た目も手術が必要なほど酷くないので井上選手と同じ保存治療でした。

上目使いで二重に見える

眼窩底を骨折した瞬間は目の前のものが二重に見えますが、徐々に焦点があってきます。

しかし、上目使いにすると二重に見える状態は続きます。

これも兵庫医大の先生はすぐに言い当てました。

「目の焦点は合ってきました」と医師に告げると「まだ上の方を見ると二重でしょ」と。

井上選手もまだ上目使いにすると二重に見えると思います。

ちなみに20年以上経った現在でも、僕は上目使いにすると少しだけ2重に見えます。

でも「上目使いで二重に見える」状態が普通になってくるので、今では普通に見えてた時ってどんな状態だったか分からなくなってます(笑)

異常こそが正常になってしまった僕です。

井上尚弥選手と眼窩底骨折まとめ

2ラウンドで眼窩底を骨折しながらよく最終ラウンドまで戦えたと思います。

井上選手の精神力こそがモンスターと呼ばれる所以なのでしょう。

精神の強さが肉体の強さを作り井上尚弥というモンスターを形成している。

努力だけで乗り越えられないもの。

精神力、気持ちの強さがモンスターを成形しているのかもしれませんね。

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さなすけ

さなすけ

元プロボクサーのデザイン関連会社員。 妻と子とサスケ(オカメインコ)とクロムハーツを愛し、筋トレに目覚めたブロガーです。

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