スポーツコラム

WBSS準決勝迫る!当日計量は問題無い!気になるのは試合前のスランプ 井上尚弥選手はエマニュエル・ロドリゲス選手をどう捌く

楽しみにしていたWBSSの準決勝がいよいよ迫ってきました。

IBFの独自ルールである当日計量が開催地のイギリス グラスゴーのホテルで行われました。

さて、ここでボクシング経験のある40代の方々は当日計量の意味がちょっと違うことに驚くでしょう。

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IBFの当日計量

現在の日本ではボクシングの計量は選手の健康に配慮し前日に計量が行われていましたが1994年ぐらいまでは試合の当日に計量が行われていました。

試合当日の朝に体重を量り、パスすれば食事をして午後から試合に挑むのです。

僕もお腹が空いた状態で試合前日の夜を過ごさなければいけないので、辛かった記憶があります。

当時は高校に通いながらボクシングをしていたので、減量はとても苦痛でした。

ですから、井上選手も今回はコンディション作りという面では不利になるのか?と思っていましたが、IBFの独自ルールで行われる当日計量は日本のそれとは違っていたのです。

体重増加を防ぐための計量

格闘技に於いて体格の差は勝負を左右します。

だからこそ、身体の大きい方が有利になり過ぎない様に階級別に区切り「ハンデ」を無くすことで、フェアな状態で戦えるようしているのです。

ですが、中には体格の差を活かして勝とうとする選手もいます。

過酷な減量で体重を落とし、試合当日には10kg以上体重が増えているという選手もいます・・・。

それがボクシングで過酷な減量に挑む理由でもあったのです。

以下の記事を参照してください。

【ボクシング】ボクサーはなぜ過酷な減量に挑むのか?ハングリー精神の裏に隠された謎に迫る

By: MartialArtsNomad.com ボクシングと聞いて思い浮かぶの事の一つに過酷な減量があります。 食事を ...

体格の利を活かそうと「過酷な減量」に挑むのであれば、選手の健康面を考慮した前日計量の意味が無くなります。

そこで、IBFでは体重の増加を防ぐ目的で当日計量が行われているのです。

当日計量は問題無い

※この動画は前日に行われたバンタムウエイトの計量です。

バンタム級のリミットは53.52kgです。

当日計量の増量限度は58kgなので、まぁまぁ余裕のある設定です。

前日の計量では53.4kgでバンタム級のリミットをパスした井上尚弥選手ですが、当日の計量も57.5kgで増量限度よりも500gほど少なめで余裕のパス。

一方のロドリゲス選手もジャージーを着用したまま体重計に乗りで57.8kgでパス。

両者ともに計量を無事に終えています。

今回の試合では井上選手にとっては懸念材料して扱われていた当日計量でしたがIBFの独自ルールでは何ら問題ないでしょう。

当日計量は昔の日本のように、試合当日にバンタム級のリミットまで落とした状態で挑むのであれば、コンディション作りに於いて不安要素でしたが、体重の増加を防ぐための当日計量ならば、逆に「食べ過ぎ」を防止しし井上尚弥選手にとっては最高のコンディションを保ったまま試合に挑めます。

今日の井上尚弥選手のスピードはいつも以上のはずです。

緊張感は集中力に変る

井上選手はいま究極の緊張感の中にいるでしょう。

精神は研ぎ澄まされ「早くリングに上がりたい」という欲求に駆られていると思います。

ピリピリとした緊張感は集中力へと変化していきます。

イギリスでの準決勝は井上選手にとって「ワクワクを増幅」させる良い材料にしかなりません。

そして今回はロドリゲス陣営がやらかしました。

エマヌエル・ロドリゲスのトレーナーが井上尚弥選手の父でありトレーナーの真吾さんを突き飛ばします。

その動画はツイッターでもWBSSから公開されています。

ロドリゲスのトレーナー ウィリアム・クルスが井上真吾トレーナーを突き飛ばす

これには腹が立ちますよね。

真吾さんを突き飛ばしたのはロドリゲス陣営のトレーナーであるウィリアム・クルス(28歳)です。

僕が真吾さんの立場だったらもっと食い下がってしまうけど、大人な対応の真吾トレーナーでした。

だけど、僕はこういうのって試合が盛り上がるから好きなんですよね。

エンターテインメントして楽しむにはこういった出来事はどんどん放映して試合を盛り上げたい。

見る方も楽しみでなりません。

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懸念は井上選手のスランプ

今回の試合で一つ懸念材料があるとすれば、試合数ヶ月前のスランプです。

井上選手もSNSで語っています。

身体の反応と脳のバランスが崩れる時期がある。

人の身体は日々変化し細胞は1年で全て入れ替わる。

そんな中で唯一自我を保とうするのは脳です。

つまり「意識」と呼ばれるもの。

アイデンティティってやつです。

これが唯一「自分」を作るのですが、人というは細胞レベルでいうと全く同一では居られないのです。

徐々に変化する。

そんな変化の過程でメンタルとフィジカルがズレる時期がある。

しかし、普通に生きていればそれに気が付かない。

なぜなら、普通の生活ではそこまで繊細な動きを必要としない。

だけど、スポーツ選手は違う。

1秒にも満たない「感覚」の世界に身をおき、その世界で判断を強いられる。

身体が変化すれば0.01秒の世界でズレが出てきても当然だろう。

それを「スランプ」と呼ぶ。

スポーツ選手が「スランプ」を考えるとき、それは「老い」という現実に直面しているのです。

このスランプが井上選手を引っ張るか、それとも押し上げるか。

僕は井上選手の好戦的なスピリットがスランプという恐怖を押しのけロドリゲスに襲いかかると思っている。

まとめ

スポーツ選手は繊細な身体の動きを求められる。

だからこそ、スランプに陥る場面がある。

しかし、一流と呼ばれる選手たちは皆スランプを乗り切っている。

あと数時間後の試合で井上選手はきっと結果を出すでしょう。

そして、自分とロドリゲスに打ち勝ちスーパーチャンプの道を突き進む。

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さなすけ

会社経営、個人事業主。 妻と子とサスケ(オカメインコ)とクロムハーツを愛し、筋トレに目覚めたブロガーです。

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