CHROME HEARTS FASHION

クロムハーツとユナイテッドアローズの限定アイテム

これはユナイテッドアローズとクロムハーツのリレーションシップが10周年を迎えて、それを記念して発売されたバッグです。

もちろん限定販売の廃盤商品。

以前はユーズドショップの「ブランド鑑定団」さんで取り扱っていました。

レザーのトートバッグが10万円ですよ。

現在のクロムハーツから考えると激安です。

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ユナイテッドアローズがクロムハーツを普及させた

クロムハーツを日本で普及させたのはユナイテッドアローズです。

これは間違いない。

クロムハーツというブランドが方向性を間違えずに、ここまで大きく成長したのはユナイテッドアローズの功績がかなり大きい。

1998年頃のシルバーアクセサリーの大ブームでは、クロムハーツのシルバーアクセサリーだけが取上げられ、正規代理店だったユナイテッドアローズのクロムハーツコーナーは若者が小さなショーケースの前でクロムハーツをただ眺めていた。

賑わうユナイテッドアローズ店内においてもユナイテッドアローズのスタッフは「クロムハーツはアクセサリーブランドじゃない」と言い切ってましたから。

ストリートマガジンに取り上げられることを嫌い、クロムハーツの真髄は別にあるということ を主張するスタッフのコーディネートも見事でした。

例えば、CHROME HEARTS TOKYO ANNEXを紹介したモノマガジンのテキストを例に取ってみましょう。

ちなみに「CHROME HEARTS TOKYO ANNEX」とは、1999年に「CHROME HEARTS TOKYO」をオープンする際、それまでの実験店舗して存在した「ユティカ」を改名した店舗のこと。

「CHROME HEARTS TOKYO ANEX」として、CHROME HEARTS TOKYOの別館となったのです。

現在はCHROME HEARTS HARAJUKUです。

CHROME HEARTS TOKYO ANNEXを紹介テキスト

言わずと知れた「クロムハーツ」を扱うストア。

注目すべきはスタッフのセンスのよさ。

好きだからといってジャラジャラ身に着けるのではない、デザイナー、リチャード・スタークのメンタリティを理解しているからこそのコーディネートには嫉妬すら覚える。

そんな彼らに接客されたい。

雑誌monoマガジン「進化する老舗」 ユナイテッドアローズ

ジャラ着けしている顧客に対して皮肉とも取れるテクストはユナイテッドアローズがクロムハーツに対して抱く気持ちとプライドの高さが窺い知ることが出来ます。

昔はスタッフにもプライドの高い人が多かった。

それには理由があって、そのようなツンとした接客をしろと指導されていたそうです。

働いていた人から聞いたので間違いありません。

だから、中には勘違いをして、プライドを高く持ちすぎている人もいた。

後にこのスタッフのプライドが誤った方向に作用することもありましたが、それもまたクロムハーツのブランディングをする上で必要な要素だったのかも知れません。

敵を騙すにはまず見方から。

スタッフが洗脳されていないと、世界観は伝わりにくいです。

冷めた態度じゃクロムハーツへの情熱は伝わらないのです。

スタッフの熱い気持ち(情熱)はクロムハーツとユナイテッドアローズの中をより深いものにしていった。

25周年トートバッグはその証とも言えるでしょう。

クロムハーツ×ユナイテッドアローズ25周年トートバッグ

ユナイテッドアローズ25周年記念のトートバッグはクロムハーツとの限定コラボアイテム。

これから先も、ユナイテッドアローズとクロムハーツの関係は続くものと思っていた。

しかし、クロムハーツはユナイテッドアローズを切り離した。

ユナイテッドアローズとのリレーションシップを解消

ユナイテッドアローズがクロムハーツ事業を譲渡。事実上のリレーションシップ解消

そこに何が生じたのかは僕の知る由もない。 ユナイテッドアローズがクロムハーツ事業を完全譲渡する。 譲渡先はもちろん我等が ...

驚きのビッグニュースでしたが、コレはビジネスの世界では当たり前でしょう。

企業は利益を追求する。

クロムハーツとユナイテッドアローズは共同作業を行うためにインテレクチュアルギャラリーを切った。

その後、クロムハーツは日本で基盤で充分な基盤を作る。

そして、クロムハーツはユナイテッドアローズをも切った。

色々と顧客から情報を集めたところによると、ユナイテッドアローズのクロムハーツに対する縛りも相当なものがあったという噂 もある。

あくまでも噂だけど。

インテレクチュアルギャラリーがなんのオペレーションもなく急にクロムハーツの取り扱いをやめたことからも、ビジネスの世界の冷酷さは知っていた。

金を持つものが権力を持つ資本主義の前では、魅力のある会社は買収される運命にあるのかも知れない。

しかし、それはあまりにも唐突でファンの中には取り残された気分になった人も多かったと思います。

だけど、基盤を作ったのはユナイテッドアローズです。

現場のスタッフです。

ユナイテッドアローズの現場スタッフはクロムハーツに取っては必要なファクターなんです。

その証拠に日本のクロムハーツスタッフはユナイテッドアローズとのリレーションシップ時のメンバーです。

今後 はどうなっていくのかは分かりませんが、彼らがいるから現在の顧客もまたクロムハーツを支持していることには間違いありません。

いくら店舗を作り込んでも、そこで働く人のサービス精神が崩れていたらお店として成り立ちません。

ショップスタッフの力、現場の力がブランド力を支えているのです。

クロムハーツを所有するということ

リチャード・スタークの世界観が具現化したオンリーショップには誰もが心を奪われたと思います。

これほどまでに、アイテムと店舗が合致したブラ ンドってそうはないと思います。

あまりのも個性的で芸術性に富んだ空間です。

いまでもクロムハーツの店内に入るとテンションが上がりますからね。

よく建築関係(デザイナー)の人たちも店舗内を観察しに来るそうです。

そんな空間の一部となっているのがクロムハーツの各アイテムです。

厳かな空気を作り、その空間の一部となったアイテムを購入することで僕たちもクロムハーツの世界観の一部となる。

もちろん妄想です(笑)

だけどブランディングってどれだけ妄想させるか。なんです。

背景にあるものを想像させるのがブランディングです。

クロムハーツで購入したアイテムを自宅に戻って見ても、その空間だけが別の次元になるでしょう。

普段の服装や生活とあまりにもかけ離れると、クロムハーツを「手放すか」「近付くか」の二択を迫られる。

手放す人はブランド買い取りショップへ売却し、近づこうとする人は十字架を背負う(笑)

クロムハーツの世界観はユナイテッドアローズと切っても切れない関係にあるのです。

まとめ

ユーズドでも新品以上の価値を持ってしまう。

クロムハーツならではというバッグじゃなくて少し抜いた感じが恰好い。

ユナイテッドアローズはクロムハーツの主張を消すのがうまい。

コラボバッグはその証明。

スタッフ着こなしの上手さがこのバッグを見ると分かる。

恰好を付けない恰好良さ。

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さなすけ

会社経営、個人事業主。 妻と子とサスケ(オカメインコ)とクロムハーツを愛し、筋トレに目覚めたブロガーです。

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