CHROME HEARTS FASHION

栗野宏文氏とCHROME HEARTS

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モノ・マガジンでCHROME HEARTSを語るのはユナイテッドアローズの栗野宏文氏。

深い教養と鋭い感性を持ち、CHROME HEARTSをユナイテッドアローズに導いた男です。

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本物しか許さない姿勢がリアリティーを生む

クロムハーツが内包する世界観を直截的に見せることこそ、流布する誤解を払拭し市場からまがいものを排除するのにもっとも正しいやり方と栗野は言う。

そのために開かれた青山のショップは、クロムハーツの世界観を100%表現する場所に他ならない。

では、クロムハーツの世界観とは何か?

「それはリチャード・スターク代表のライフスタイル。革や木、あるいは鉱物と、彼は元来地球にあるものしか好みません。

この店も同様で、黒はエボニー、茶色はマホガニー、シルバーに見える部分はすべて銀。

ジェニュインマテリアル、つまり本物しか使わない姿勢を貫くことです」。

いわば、クロムハーツが本来持つ古典と洗練の世界。

来店客の大半が大人の女性というのも頷けよう。

それも家族や夫婦連れ立っての来店が目立つという。

だが、それも不思議ではない。

「なぜなら、リチャード自身が家族を大切にする人間だから。

商品にしても奥さんに着せたいという想いがウィメンズを作らせるし、娘に与えたいという気持ちが彼に子供服や玩具を作らせる。

その一貫したリアリティがクロムハーツなのです。」

いわゆるブームの終息は大歓迎とも。

広く認知されることが重要ではないからだ。

クロムハーツは深く理解され、共鳴されるべき対象なのだ。

CHROME HEARTSは独自の世界観を持ち合わせ、それを見事に具現化した類い稀なるブランドです。

各アイテムはRichard Starkが創り出す世界観の一つでしかありません。

ショップはCHROME HEARTSの世界観を具現化した場所

本物を追求して作られたショップこそCHROME HEARTSの世界観を具現化した場所なのです。

リアリティを感じたいからこそCHROME HEARTSのショップを訪れアイテムを購入し身につける。

そして世界観を共通することに心地良さを覚えるのです。

アイテムを所有することで世界観と一体になる

CHROME HEARTSの空間が豪華さに溢れ、煌びやかであればあるほど、僕たちはアイテムを身に着けることでその場所と共存できる。

具現化がもたらすリアリティが僕たちの脳内にCHROME HEARTSの世界を創る。

Richardが自らの世界を具現化し、その空間を訪れた僕たちがクロムハーツの世界を自分の中に創る。

これこそがCHROME HEARTSの強さの秘密。

僕はこれをシンクロと呼ぶ。

店を訪れた者、アイテムを所有する者、一人一人にシンクロさせることが出来るからこそ、クロムハーツは僕たちの世界に入り込んできた。

誰もそれを邪魔することが出来ない。

そして、私はこの世界から抜け出せそうにありません。

栗野氏がCHROME HEARTSを特別な存在と見抜いた

マス化するユナイテッドアローズに於いてこの人だけは別格なように思えます。

CHROME HEARTS OSAKA SHINSAIBASHIのSさんも栗野さんの前では緊張するらしいです。

人を観る眼を持つ人物の前に行くと人は心なしか落ち着かないものです。

まだCHROME HEARTS OSAKAの企画すら存在せず、ユナイテッドアローズ心斎橋店の一角にしかCHROME HEARTSを取り扱っていなかった頃、栗野さんらしき人物を見かけた事があります。

季節は夏。

何気ないグレーのTシャツに両サイド全て(腰から裾まで)に、クロスパッチを張り巡らせたレザーパンツを穿き、ぶら下げたチェーンはOTCローラー。

そしてあの白髪。

当時はまだ栗野さんの存在を知りませんでしたから遠目に見て

「すげえ!あのレザーパンツ、しかもスタッフがぺこぺこしてる!」

と周りの空気の違いに驚いたものです。

ユナイテッドアローズが持っていたCHROME HEARTSへの矜持

1994年頃といえばユナイテッドアローズの接客はそりゃもう凄かった。

いまあんな接客をしたらクレームだらけの店になる。

知人と一緒にユナイテッドアローズのCHROME HEARTSのアイテムを見に行ったときの話です。

知人はA&Gのブルゾンを羽織っていたんですが、CHROME HEARTSのショーケースの前に立った私たちの前に近づいてきたスタッフ。

その知人のブルゾンの袖を人差し指と親指で軽くつまみ・・

「こんなん着てたらあかんで。これに金出すならこっちいかな」と平気で言ってきた。

びっくりする話だと思いますが当時はそれが普通でした。

でも、その直後に私はクロスのペンダントを買っていた。

いま考えればそのスタッフもCHROME HEARTSに対してプライドを持っていたのでしょう。

CHROME HEARTSが流行りだし、それに付随し元CHROME HEARTSスタッフと名乗る人物が立ち上げるレザー&シルバーブランドに対して憤りを感じていたのもあるのでしょうが、顧客に対してあの態度は商品力があるから出来ることでもあります。

いやその姿勢こそが商品力を生み出したとも言えなくもない。

とはいえ、そんなスタッフがぺこぺこしてりゃそりゃ驚きます。

わたしたちはまだ10代でしたし。

あの白髪の男性は栗野さんなのか!?

Sさんに尋ねたところ

「たぶん栗野さんです。いやきっと栗野さんです。」

ということでした。

それを証明できるのは私の記憶に残るあのレザーパンツしかない。

次のCHROME HEARTSマガジンは栗野さんの登場となるでしょうか。

さて、話は最初に戻りますが、これからのユナイテッドアローズは

どんどんと拡大を続け、やがては海外にも進出することとなるでしょう。

だからこそ商社出身の社長が誕生した。

店舗が拡大するとマス化せざるを得ない状況が必ず生まれる。

だけど、巨大化した組織に於いても栗野さんが存在することでユナイテッドアローズたらしめる事が出来るのだと思います。

ディストリクトユナイテッドアローズは創業当時の理念「専門十貨店」を受け継ぐ店舗なのだと思います。

CHROME HEARTSのRichard Stark同様に栗野さんにもユナイテッドアローズの変えたくないものがある。

たぶんそれはリチャードと「同じ」だと思います。

栗野さんとリチャードがいる限りまだ大丈夫。

その独自性が死ぬことはないと思います。

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さなすけ

個人事業主、IT関連会社員、中間管理職。 妻と子とサスケ(オカメインコ)とクロムハーツを愛し、筋トレに目覚めたブロガーです。

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