CHROME HEARTS FASHION

クロムハーツが持つべきプライドについて

世界を創造するCHROME HEARTS

クロムハーツのアイテムを見ていてたまに引っ掛かることがあるのです。

僕は前々から思っていた。

でも「自分が気持ちの小さい人間だと思われたくない。」というような、自衛の心から書けなかった、発言できなかった。

だけど、これからCHROME HEARTSには大きくなってもらいたいし、最初の気持ちというのを忘れて欲しくない。

僕もCHROME HEARTSの根幹は変わって欲しくない。

変えたくない!

そういった観点から僕は書く。

クロムハーツはもっと自分達の仕上げるアイテム対して、プロとしての自覚を持った方がいい。

ブランディングを語るのはその後です。

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プロならば仕事を丁寧にそつなく仕上る

例えば、以前にもご紹介したSHIRRING BOX JACKETの袖の誤縫い。

CHROME HEARTS SHIRRING BOX JACKETの袖の誤縫い

次にチェンジパース2の縫製の歪み。

チェンジパース2の縫製の歪み

または注文したものとは違うことをする職人任せの対応。などなど・・。

当初、僕はアメリカらしいだとか大胆だとかそんな表現をしていました。

突き詰めて考えるまでもなくこれは「甘さ」です。

自らに厳しいのなら、「ミス」があるアイテムを「まっいっか」で販売できません。

なぜならそういう商品が出回ることはメーカーにとって恥ずべきことだからです。

クロムハーツもそれは重々承知しているのです。

ミスは恥だと。

クロムハーツ・マガジン (Vol.2) での自己批判

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【LINK】クロムハーツ マガジン

クロムハーツマガジンvol2では自分達の誤字脱字を、自ら責めていた。

「くそったれ」とまで言い放ち、自己に厳しすぎるかもしれない。と書いていた。

もしかしたら、我々は自己の厳し過ぎるのかも知れない。
だが、自己批判をきちんと口に出して出来ているということは、そこから改善の余地が生まれるということである。

また、われわれには、他人からの批判も受け入れる覚悟があるということだ。

【LINK】クロムハーツ・マガジン (Vol.2) (ワールドムック (319))

では、批判させてもらう。

僕から言わせてもらえば誤字脱字はいい。

別に間違えようが何が言いたいのかさえ伝われば僕は気にしない。

いまや自動的に漢字変換できる時代だ。

誤字もあるだろう。五字とか五時とか。

本業が本や雑誌を作ることじゃないんだから「そこまで気にするなよ。」と言いたい。

だけど誤縫いはいけない。

SHIRRING JACKETの袖の「誤縫い」は許されない。

誤字脱字をそこまで責めるのであれば、誤縫いなんてのは「自分で自分を殴る」ぐらいはやらないと。

校正よりも縫製に力を入れろ!

注力するところを間違っている。

お前たちは出版社か?

それに誤字脱字だといっても800円の商品だ。

しかし誤縫いの方は88万円です。

経済は等価交換です。

100円均一だと「まぁ仕方が無い」で済むけど88万円は「仕方が無い」では済まない。

じゃぁなぜ、その時に言わなかったのか。

それには理由があってRichardの言葉「一生無料」が効いていたのです。

一生無料ということは、「おれが一生面倒をみてやるよ」という事。

Richard自身もクロムハーツが高額な理由としてソレを上げていました。

だけど、いまは違います。

修理が有料となったことで全ての言葉は覆される。

一流のテーラーを目指すべき職人たち

一流のテーラーは、客がスーツを10回近く着てから初めてわかる、ごく小さな欠点をなおさないうちには、自分の仕事が終わったとは考えない。
ジョージ・フレイジャー

【LINK】[新版]男の服装術 スーツの着こなしから靴の手入れまで

クロムハーツの一生無料が効いていたころはそうだったのです。

イギリスのテーラーと同じプライドのようなものが感じられたのです。

ですが、修理が有料になっても雑な面があり商品にも個体差がある。

なのにクロムハーツは販売前から検品で分かるような製品でさえ売ってしまっている。

ユナイテッドアローズは本気でブランディングに取り組むというのなら、日本国内でクロムハーツの基盤を作ろうと思うのなら、店出しする商品に対しては厳しい眼を持つべきです。

大きなものを創ろうとするとき、しっかりと基盤を固めておかないと、一度崩れだしたら一気に崩れ去ってしまいます。

燻っていた商品に対する不満の「火」が一気に燃え上がり「炎」となって全てを焼き尽くしてしまうでしょう。

それは契約云々の話ではなく、「現物」のアイテムの話です。現物が基盤になるのです。

ユナイテッドアローズは日本人顧客の「細かい視点」をしっているでしょうし、「縫製は美しく」「解れを許さない」という完璧主義な人が日本には多い。

以前のように無償で直すというサービスがなくなったのなら、誤縫いや甘い縫製といったアイテムはもうマイナスの要因でしかなくなります。

愛情は盲目。

だけど、本当にモノの本質を見ようと思えば客観視する必要があるのです。

僕はCHROME HEARTSが大好きだし、もっと大きくなってほしい。

だけどそこにはブツが必ず必要。

現物がいい加減なものになってはいけない。

僕はCHROME HEARTSを愛しているからこそ、本当の事を言った。

さぁ、言いたいことは言ったし、明日からまた盲目な愛情を注ごう。

そして欲しいアイテムが現れた時、この記事を見直して冷静になってから判断しよう。

まとめ

現在では海外のCHROME HEARTSまでもが修理を有料化してるそうじゃないか。

だとしたら、本物の意味がますます無くなる。

革の質を落とし、それに修理まで有料化し、余った革で型抜きしたクロスパッチの補修に桁外れな価格を請求するようになっては、もはやCHROME HEARTSは守銭奴としか思えない。

企業が経営を続けていくには利益を追求することは大切だ。

しかし、自分たちが売っているものがブランドだということを忘れてはならない。

 

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さなすけ

会社経営、個人事業主。 妻と子とサスケ(オカメインコ)とクロムハーツを愛し、筋トレに目覚めたブロガーです。

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